雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

金沢・酒宴/吉田健一

何となく読み返してみる。

Twitterをはじめとする短文に慣れていると、なんと読みにくい文章であることか。

だらだらと句読点もなく続く文章は、詩的というか、回りくどいというか。

そして金沢という舞台設定は、金沢という街を紹介するでもなく、むしろマイナス評価の上に物語を組み立てる。

その意味で金沢の小説なのだが、金沢でなくても良い小説になっている。

 

金沢・酒宴 (講談社文芸文庫)

金沢・酒宴 (講談社文芸文庫)

  • 作者:吉田 健一
  • 発売日: 1990/11/05
  • メディア: 文庫