この本もまた図書館で借りた。
何年か前に読んだ事がある気がする。
パリのカフェでの哲学論議を仕掛けていた哲学者らしい。
たぶん同じような事をやろうとしてた動きがあって、その頃に読んだような気がする。
アカデミックな場所から哲学を解き放って、人々の手の届く哲学を試みようという、ある意味ロマンチックな話だ。
当然ながら快く思わない人もいるものだから、後半は著者のメディアに対する反論というか態度表明のような文章である。
これは面白いのだろうか。
たぶんクローズドな読書会的なものであれば、特に問題は無かったのかもしれない。
オープンな場所でそれぞれのイデオロギーを表明する事に価値を見出すことが難しいように思う。
それはアジテーションと何が違うのか、勧誘と何が違うのか、結局のところ啓蒙主義から脱していないのではないか。
今ひとつ面白いとは思えないものがある。