久しぶりにボードリヤールを読む。
ニューアカブームの終わり頃から久しく読んでいなかった気がする。
たぶんそんなに重要だとは思わなかったのだろう。
この本は9.11について書かれたものだ。
アメリカのグローバリズムを根底から覆す存在としてのテロリズム、そして出来事の復権、相変わらずシミュレーション化した世界に対する告発、といった口調だと思った。
だが、9.11は果たしてそうだったのか。
グローバリズムの瓦解はテロリズムに依ってではなく、その後の大統領候補に依ってでは無かったろうか。
懐かしい感じはしたが、ボードリヤールはもう読まなくても大丈夫かもしれないと思った。