雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

パワー・インフェルノ/ジャン・ボードリヤール

久しぶりにボードリヤールを読む。

ニューアカブームの終わり頃から久しく読んでいなかった気がする。

たぶんそんなに重要だとは思わなかったのだろう。

この本は9.11について書かれたものだ。

アメリカのグローバリズムを根底から覆す存在としてのテロリズム、そして出来事の復権、相変わらずシミュレーション化した世界に対する告発、といった口調だと思った。

だが、9.11は果たしてそうだったのか。

グローバリズムの瓦解はテロリズムに依ってではなく、その後の大統領候補に依ってでは無かったろうか。

懐かしい感じはしたが、ボードリヤールはもう読まなくても大丈夫かもしれないと思った。