深夜ラジオで、著者がパーソナリティを務めている番組があって、夜中に目を覚まして何度かうつらうつらと聞いたことがある。
この本は150頁ほどで、あっという間に読めたが、内容は何とも消化しがたい。
読んで思い出したのは、田口賢司「ボーイズドントクライ」、田口ランディ「ミッドナイトコール」だった。
全く異なる内容だし、自分の置かれている境遇とも全く異なるのだけれど、忘れたいような忘れたくないような思い出、クソのように甘美な思い出、そういったものに足をとられてしまうことがあるなら、共感できるのではないだろうか。
物語を読むという事はそう言うことではないだろうか。
また読み返すかもしれない。