雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

闇の都市、血と交換/栗本慎一郎、笠井潔

暇に任せて読み返す。

栗本慎一郎が講師、笠井潔が生徒で、経済人類学を講義する、というていのレクチャーブックシリーズの1冊である。

1985年の初版だった。

買った当時のことは覚えていないが、恐らく10代の頃に背伸びして読んだのだと思う。

人類学とは何かも知らないし、経済学ですら高校では習わなかったであろう。

ましてや、ニューアカブームはどこまで理解できていたのか、全く怪しいものである。

だが、栗本慎一郎の名前はビックリハウスで知っていたし、笠井潔の名前ぐらいは何となく耳にしたことあるぐらいだったのではないかと思う。

改めて読み返してみると、経済人類学、トランシルバニア、バートリ、ジル・ド・レェ、都市論、ニューアカブーム、山人論といった話題が、ざっくりと語られる。

内容としてはそれらの概略をざっとなぞっているレベルで、その後の読書体験からすると、指摘、リコメンドをちょいちょい差し挟みたいような内容ではある。

それらを一つ一つあげつらうことが、この本の紹介になるとは思えないし、そういった内容との対話ということも、読書体験のひとつなのではないかと思う。

ただ、以前読んだ時には気にならなかったのだが、二人の会話は同調しているようには思えず、少し思想的立場の違いのようなものが見える瞬間があった。

そういったっずれのようなものも、ちょっと面白い。