雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

アブサンの文化史/バーナビー・コンラッド三世

ブルトンがジャリを評して

ジャリはアブサントにおいてシュルレアリストである

と書いていたので、実際、アブサン酒を呑んでみたいと思ったけれど、その前にアブサン酒とはどんなものなのか、ちょっとした本を読んでみることにした。

図書館の予約システムでアブサンと入れると、真っ先に水島新二の「あぶさん」が検索結果に上がってくるぐらいに、日本においてアブサン酒はそれほど有名でもないようだ。

この本は、アブサン酒そのものというよりは、19世紀末フランスの文壇、画壇とアブサン酒の関わりを多くの図版と共に紹介している。

ヴェルレーヌランボーボードレール、ワイルド、ジャリ、ドガロートレックゴッホピカソらの逸話を集めた軽い読み物という感じで、200頁超あるがあっさりと読めた。