雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

徘徊タクシー/坂口恭平

何となく借りてみて、一気に読んでしまった。

徘徊タクシーとは、徘徊する老人を乗せて、本人の行きたいところに連れていくサービスである。

認知症の老人は、世界が分からなくなってしまったのではなく、違う次元の世界を見ているのだという捉え方が中心にある。

物語のあらすじを書いてしまうことは、たぶんこの本の紹介にはならない。

あえて言うとしたら、これは認知症をめぐるファンタジーであろうと思った。