身近なことが騒がしい時は、とても遠くのことを考えることにしている。
エストニア、と聞いて思い浮かべられるものは、正直なところ何もない。
バルト三国の一つと聞いても、位置関係も判っていない。
単に自分の教養の無さでしかないけれど、それだけ遠い国の紀行文というのに興味を惹かれた。
想像もつかない遠い国の景色を思い浮かべながら読んでみる。
エストニアはスウェーデン、ドイツ、ソ連などの国に挟まれてなかなか独立を果たせなかった国らしい。
著者は自然に、とりわけ鳥に思い入れがあるようで、コウノトリの話が何度か出てくる。
木寺紀雄氏の写真も素晴らしい。
梨木香歩氏のことは全く知らなかったのだけれど、「西の魔女が死んだ」の作者と読み終わってから知った。
小説作品も読んでみようかと思う。
エストニア紀行 森の苔・庭の木漏れ日・海の葦 [ 梨木 香歩 ]
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