雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

一〇三歳になってわかったこと/篠田桃紅

103歳なんて今の歳のほぼ2倍かと思うと、気が遠くなるけれど、あと50回ぐらい桜を見ると思えば不可能では無いような気もしてくる。

とは言っても、全く未知の世界だ。

篠田桃紅は海外でも名の知られた書家(プロフィールでは美術家)であり、特に説明も要らないだろう。

この本は最晩年のエッセイとして、人生に対する思いを語っている。

思いと言うほどの強い主張では無く、自在に思いついたことを語っているような、肩の力が抜けている文章だと思った。

奢ること無く、何かに特別な思い入れがあるでもなく、淡々としているように思った。

なかなかそうなれないところが難しい。