雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

随筆 本が崩れる/草森紳一

再び草森紳一を読んでみる。

どうやら未発表原稿を没後に刊行した本らしい。

山積みにしている本の話、野球の思い出話、煙草の思い出話と、三題噺と言ってもいいのか、ただ、それぞれが散漫に長く続いてゆく。

どうも、文章のリズムと読み手側のスピードが合わない感じがして、なかなか読み進むのも時間がかかってしまう。

著者が面白がっていたり、ちょっと斜に構えている感じもまた、読み手のこちらとずれている。

つまらないわけではないけれど、上手くはまれない感じ、と言ったら分かるだろうか。

いや、誰かに分かってもらう必要もないのだけれど。