再び草森紳一を読んでみる。
どうやら未発表原稿を没後に刊行した本らしい。
山積みにしている本の話、野球の思い出話、煙草の思い出話と、三題噺と言ってもいいのか、ただ、それぞれが散漫に長く続いてゆく。
どうも、文章のリズムと読み手側のスピードが合わない感じがして、なかなか読み進むのも時間がかかってしまう。
著者が面白がっていたり、ちょっと斜に構えている感じもまた、読み手のこちらとずれている。
つまらないわけではないけれど、上手くはまれない感じ、と言ったら分かるだろうか。
いや、誰かに分かってもらう必要もないのだけれど。
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