アガンベンが気になったので、図書館で借りてみた。
民主主義について、以下の8人の論考が収められている。
ダニエル・ベンサイード
ウェンディ・ブラウン
ジャック・ランシエール
クリスティン・ロス
スラヴォイ・ジジェック
主にフランスを中心とした範囲で、それぞれの視点や論点は異なる。
それぞれをひとつひとつ丁寧に追っていくのはくたびれるし、そうすることに意味があるのか良く分からない。
どうやら共通する認識とし、民主主義という主義そのものは存在しないか、言葉の意味が希薄な概念だという点があって、そこから政治的な問題と社会的な問題に分岐したり、制度の話だったりコンセンサスの話になっているように思った。
また、民主主義の起源をプラトンや、フランス革命に求めるのは、共通の考えのようだった。
たぶんフランス現代思想の文脈での考察であるため、リファレンス先が似か寄るのかもしれない。
では日本で考えるとしたら?
と思ったけれど、まさにイデオロギー的な話なので、これ以上はここでは書かない。