500ページ弱の大著である。
リスキリングとやら考えてる中で、あれこれオンライン講座を受講する中で知った。
副題に「世界のビジネスリーダーが読んでいる」とあるがそんな記述はなく、恐らく出版社が勝手につけたのだろうと思った。
著者は、長銀の行員だったそうで、バブル崩壊、ブラックマンデーをビジネスの現場で体験したとのこと。
そんな体験を通じて読書の大切さ、特に古典と言われている本の読書体験の大切さを語っている。
その考え自体は完全に同意するもので、何ら否定する必要も、補足する必要も無い。
この本は、大きく3つに分かれていて、序章、第1部、第2部とあり、著者の考えを直截に語っているのは序章までの部分である。
第1部では、人類の知の概略を語ってしまう。
第2部では、古典とされる本の紹介が、見開き2ページで200冊、つまりこれが400頁ほどある。
読み通してみて、これはブックガイド本として考えるなら第1部は蛇足であり、人類の地に対する知見を語る本であれば第2部が多すぎるのではないだろうか、と思った。
だが、これはビジネス書であると考えるのであれば、非常にお得なブックガイドと言えるかもしれない。