名作と言われる小説を読んでいないのは、教養が足りない証拠じゃないか、と言われてもぐうの音も出ないので、読んでみるかと思ったのはもう何ヶ月前だか忘れた。
そんな事言われてもいないし、言われたってへらへら誤魔化すだけだと思うけど、ようやく読み終えた。
読みにくいのは、物語の世界にのめり込むことができないからだとは思う。
19世紀のイギリスの片田舎を舞台で、主人公がヒースクリフが標的とするリントン家の家政婦から、リントン家とヒースクリフの攻防を聞く体なのだけれど、名前だったり、愛称だったり、苗字だったりと語りの中で親密さが変化しているのだろうけれど、それもまた読みにくい。
実は遥か昔だけど、ルイス・ブニュエルがメキシコでこの「嵐が丘」の映画を撮っていて、それは観たことがある。
なんだか激情に任せて、バタバタとしたドラマだった記憶があるが、そういう小説だったのだなと再認識した。
もし、この小説にのめり込めるとしたら、小説家を目指している人ぐらいじゃないだろうか、と思うのは読み手の想像力不足に他ならない。
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