雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

人間椅子/江戸川乱歩

小学校の図書室にずらりと並んでいた「怪人二十面相」シリーズは読んでいない。

大人になって、何のきっかけだったか、読み始めたのがこの春陽堂から出ている江戸川乱歩文庫だった。

人間椅子」はイカ天にも出ていたオルタナ経由のHR、プログレのバンド名でも有名だろう。

推理小説はタネを知ってしまったら、あまり読み返しても面白さは減少しそうに思うが、なかなかどうして、改めて読んでみても面白い。

それは何と言っても、乱歩の語り口が上手いし、短編だからこその話の運びも小気味よい。

どの短編も小気味よいリズムで読みふけってしまう。

久しぶりに小説を読んだ、という感覚を味わった。