雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

旅の時間/吉田健一

なんとなく、吉田健一を読み返してみる。

選挙で政治めいているから、吉田茂の息子を読んでみるかという意図ではない。

十篇の連作短編なのだけれど、共通しているのは主人公が旅行しているらしいこと、主人公は誰かと話をしている、というぐらいだろうか。

地の文から、主人公たちの会話へと移って行く、句読点が少なく、ぐねぐねとした文章は、いかにも吉田健一らしい。

主人公たちの会話もまたほのめかしたり、韜晦したり、意図的にずらされたり、曲がりくねった会話がされる。

だから、仕事の行き帰りに読んでも、中断すると何の話だったか忘れかけてしまうので、できれば一篇は読み切ったほうが良いし、乗車時間が短い区間では読み控えたりするので、なかなか進まなかった。

吉田健一はまとまった時間に読んだほうが良いのだろうし、まとめて読まないとその良さを味わえないと思う。