お盆なので再読。
とは言え、最近流行りの実話(という語り口のフィクション)系の怪談とは異なる。
「むじな」「雪女」といったよく知られた話が収められているが、その語り口は懐かしさを起こさせる。
ラフカディオ・ハーン自身はアイルランドとギリシアの血を引くイギリス国籍の人。
ハーンが惹かれているのは、同時代の文明開化で変わりゆく日本ではなく、消えつつある古い日本の姿のようだ。
そのノスタルジーに満ちた視線が、個人の記憶の範疇外の事であるのに、読んでいる者に未だに懐かしさを呼び起こしているのかもしれない。
