何冊かもらった本を拾い読みしている。
安野光雅は「旅の絵本」ぐらいしか知らないけれど、画家の文章に何だか惹かれる。
内容は軽いエッセイであり、週刊朝日に連載されてたもので、とりとめもなく文章が続く。
数ページ毎に区切りがあるのは、連載の名残なのだろうけれど、不意に違う話になったりする。
スペインの画家、タピエスについての文章が多数あるのだけど、作品が思い浮かばなく、何とももどかしい。
思い出話の類も、世代も出身地も経歴も違うので、あまり共通するものはないのだけれど、そういう人もいるのか、という感慨にも似た気持ちで読み進む。
唯一に近い話題は、岩波文庫版のサロメ、およびクラナッハについての話だろうか。
クラナッハは澁澤龍彦の文章から知った程度なので、来歴をほとんど知らなかったが、安野光雅の本で出会うとは思わなかった。
自分で選んでいない本との出会いというのもまた面白い。
