雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

カメラの前のモノローグ 埴谷雄高・猪熊弦一郎・武満徹/マリオ・A


ひとりごとではないはずだが


なんとなく読み返してみると、かなり面白い本であったことに気づく。インタビュアの存在は限りなく消されて、まるでモノローグのように文章は組み立てられている。そして、人選にも小気味よいセンスを感じる。
埴谷雄高の語り口は、まるで好々爺で、武満徹和楽器に導いたのは石川淳であったことを発見し、そんな本筋でないことでも楽しい本であった。

千利休―無言の前衛/赤瀬川原平


リベラ物件(らしい)

千利休―無言の前衛 (岩波新書)

千利休―無言の前衛 (岩波新書)


軽く読み終わってしまった。内容が軽い訳ではないのだが。
エッセイというべきが、千利休の芸術についての評論というか、何となくどこでもない場所にすり抜けて行ったような印象。
悪くはないが、この物足りなさの原因は、何だろうか?