雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

知的生活の方法/渡部昇一

講談社現代文庫が創刊60周年で、その中でも最も売れた本が、この本だと聞いて図書館で借りてみた。 というのも、渡部昇一を読むのはこれが初めてである。 名前を聞き覚えがある程度で、ビジネスマンに人気がある保守系の論客という評判をどこかで仕入れてい…

酒道入門/島田雅彦

何か読むものはないかと図書館の書架を眺めていて見つけた島田雅彦の随筆である。 思い返してみると、小説は読んだことはあっても、随筆は読んだことがないなと思った。 この本はタイトルの通り酒にまつわる随筆である。 酒そのものに関する蘊蓄というよりは…

幽界森娘異聞/笙野頼子

久しぶりに、笙野頼子を読む。 いつ買ったのか覚えていないが、酔っぱらったときに買ったのではないはず。(確証はない) この本は、ストーリーはほぼ無い。 森茉莉と雑司ヶ谷から佐倉への引っ越しと猫たちについての、独白だと言い切ってみようか。 一人称…

北園克衛詩集

北園克衛について語れるほど読み漁ってはいない。 今回読み返した思潮社「現代詩文庫1023」、中公文庫「日本の詩歌25」は読んだ。 沖積社から出ていた全集は、慌てて買い求めたものの、途中までしか読んでいない。 造形詩に着目した図書刊行会「カバンの中の…