雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

民俗学の旅/宮本常一

宮本常一の自伝である。 その平易で気負いの無い語り口で、すいすい読めてしまう。 山口県周防大島に生まれ、やがて柳田國男、澁澤敬三に導かれ、民俗学の徒となる。 だが、この本に書かれているのは、その生涯の一部分にすぎない気がした。 もちろん全てを…

怪僧ラスプーチン/マッシモ・グリッランディ

ラスプーチンの名を知ったのは、いったいどこだったろうか。 ロマノフ朝ロシアの末期のシベリアに現れた、鞭身派キリスト教の修行僧であり、怪しげな教えと催眠術を操り信者を増やしてゆく。 ニコライ2世夫妻の息子、アリョーシャ(アレクセイ)を治癒した…

終りし道の標べに/安部公房

この本は安部公房氏の作品の中でも、マイナーな方なのではないだろうか。 舞台は終戦間際の満洲だ。 主人公Tの独白と回想を書き綴ったノートという体裁だ。 この物語を要約することは難しい。 詩的なるものを志向している表現と、物語を展開しようとする表現…

ソヴェト旅行記/アンドレ・ジイド

今はソ連という国もないし、アンドレ・ジイドもとうの昔に亡くなっている。 1936年だから、もう80年近く前に、ジイドがソ連に滞在した時の紀行文である。 ジイドは何冊かしか読んだことがない。 この本において、ジイドはそれまでソ連に抱いていた賛嘆と愛着…

病院で死ぬということ/山崎章郎

十代後半のある日、自分にとって重要なことは「死」であると思った。 そう思ってしまった以上、この先、死はついてまわるような気がした。 だが、それを十分に考えるための言葉を持っていなかったので、それが何なのか、上手く理解も説明もできなかった。 死…

共感をつかむプレゼンテーション/菅野誠二

仕事でちょっと思うところがあり、図書館で借りる。 プレゼンにおける要点をコンパクトにまとめている。 それゆえ借りたのだ。 共感をつかむプレゼンテーション―「思い」を実現する32のチェックポイント作者: 菅野誠二出版社/メーカー: 日本経団連出版発売日…

スノーボール・アース/ガブリエル・ウォーカー

「全地球凍結仮説」というのがある。 今から約6億年前、地球全体が氷に覆われ、巨大な雪球、スノーボールのようになっていたという。 この本は、そのスノーボールアース仮説を巡る、科学者たちの活躍と衝突を描いている。 仮説が誕生し、仮説を裏付ける証拠…