雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

環状線

いまさら説明する必要も無いが、東京で言うなら山手線のような、ぐるぐる廻る路線の電車のことなのだが、ちょっと気になってwikiを見てみると、大阪環状線や名古屋市営地下鉄、富山市電といったのもあるらしい。 いやいや、環状線そのものについて、何か書こ…

徳島の盆踊り―モラエスの日本随想記/W.de モラエス

モラエスは明治・大正期のポルトガルのリスボンに生まれ、海軍士官から領事の仕事に移り、職を辞してから徳島に隠居し、徳島の地に没した。 徳島に隠居したモラエスはポルトガルの新聞に、日本に関するエッセイを寄稿している。 この本はそれらのエッセイを…

マインドセット ものを考える力/ジョン・ネスビッツ

マインドセットとは、考え方のフレームワークと言えるだろう。 それは以下の11項目である。 1.変わらないもののほうが多い 2.未来は現在に組み込まれている 3.ゲームのスコアに注目せよ 4.正しくある必要はないということを理解せよ 5.未来はジグソーパズル…

マレー蘭印紀行/金子光晴

この本は、金子光晴氏が昭和初期に東南アジアを放浪した頃、発表するあても無く書き綴っていた紀行文とでも言えようか。 なぜ放浪していたのか、それは他の著書のテーマであり、この本のテーマではない。 描かれるのは、放浪先の土地に暮らす人々の姿、貧し…

左派と右派

電車の中で本を読む場合、いつも座れる訳ではないので、片方の手は吊革に掴まり、もう片方の手で本を支えて読むことになるのだが、それを右手にする時と左手にする時がある。 やや混雑した車内だと、左手で吊革を掴む方が体の収まりが良い時と、右手で掴んだ…

この人を見よ/フリードリッヒ・ニーチェ

最近何だか世間で、ぶれるだのぶれないだの、聞く機会が多くなったような気がする。 その違いにどれほどの価値があるのかは知らないが、ぶれないことの方がより好ましいように話されているようだ。 もっとも生死を分ける問題ではなく、単なるキャッチコピー…