雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

シュンポシオン/倉橋由美子

あの頃のありうべき未来に佇んでいるのだからせめてその頃のことを思い出してみようかシュンポシオン (新潮文庫)作者: 倉橋由美子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1988/12メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (9件) を見る この小説の舞台は、…

アンジュール ある犬の物語/ガブリエル・バンサン

何かを読み、何を見つけるか、そしてそれはアンジュール―ある犬の物語作者: ガブリエルバンサン出版社/メーカー: ブックローン出版発売日: 1986/05メディア: 大型本購入: 15人 クリック: 220回この商品を含むブログ (74件) を見る 子供のために絵本を買う。 …

燃えつきた地図/安部公房

探す者と探される者が交換可能な存在同士であることを容認するならば燃えつきた地図 (新潮文庫)作者: 安部公房出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1980/01/29メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 46回この商品を含むブログ (51件) を見る 失踪した主人を探して欲…

密会/安部公房

なにかを一度ずらしてしまったらそれを押し留める理由はあるだろうか密会 (新潮文庫)作者: 安部公房出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1983/05メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 48回この商品を含むブログ (46件) を見る 密会とは何だろうか? 何かから逃げ出…

三万年の死の教え―チベット『死者の書』の世界/中沢新一

遥か彼方を見つめると何かが見えるような気がする三万年の死の教え―チベット『死者の書』の世界 (角川文庫ソフィア)作者: 中沢新一出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1996/06メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (10件) を見る 副題…

日和下駄/永井荷風

失われているからこそ残されているものの価値があるのだとしたら僕らにはどんな価値があるのだろう日和下駄 (講談社文芸文庫)作者: 永井荷風,川本三郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/10/08メディア: 文庫 クリック: 12回この商品を含むブログ (24件) …

アメリカ・アメリカ/中上健次

余興ではなくアメリカ・アメリカ (角川文庫)作者: 中上健次出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1992/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る 最初に読んだ時は、正直なところ、ピンと来なかった。 改めて読んでみると、中上健次という、その人が…

倉橋由美子の怪奇掌篇/倉橋由美子

ここにも甘木さんがいる倉橋由美子の怪奇掌篇 (新潮文庫)作者: 倉橋由美子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1988/03/15メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (16件) を見る 怪奇というほど怪奇でもない。 タイトルで損をしているような気もする…

岡本太郎の沖縄/岡本太郎、岡本敏子

永遠の一瞬岡本太郎の沖縄作者: 岡本太郎,岡本敏子出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2000/07メディア: 大型本 クリック: 12回この商品を含むブログ (13件) を見る 岡本太郎が沖縄を取材した時の写真を集めている。 岡本太郎が何を見て何を感じたの…

トマソン大図鑑〈空の巻〉/赤瀬川原平

すぎたるはトマソン大図鑑〈空の巻〉 (ちくま文庫)作者: 赤瀬川原平出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1996/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (18件) を見る 「無の巻」の感想でトマソンは消えたと書いたが、そうではない。 ト…

トマソン大図鑑〈無の巻〉/赤瀬川原平

不意に現れてトマソン大図鑑〈無の巻〉 (ちくま文庫)作者: 赤瀬川原平出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1996/12メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (17件) を見る 「トマソン」は、もう忘れ去られてしまっただろうか? ここに纏められてい…

蝶々と戦車・何を見ても何かを思いだす―ヘミングウェイ全短編〈3〉/アーネスト・ヘミングウェイ

やはりそうか蝶々と戦車・何を見ても何かを思いだす―ヘミングウェイ全短編〈3〉 (新潮文庫)作者: アーネストヘミングウェイ,高見浩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1997/03/27メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (20件) を見る 全…