2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧
とあるラジオで、お薦めしていたので、図書館で借りてみた。 絵のエム・ナマエ氏はこの後、失明してしまったが、やがて盲目のイラストレータとして活躍したらしい。 この本は眼が見えていた頃の最後の作品で、作風も変わってしまったらしい。 影の部分の塗り…
ふと、池田晶子氏の著作が読みたくなり購入。 500頁2段組みなので、1,000頁相当の大著であり、ソクラテスシリーズの全作品が入っている。 対話篇という形式は、私という存在を韜晦するのに相応しい。 ソクラテスに語らせながら、「私」という存在を巡って、…
引き続き島田雅彦。 出来の良い物語とは酔わせてくれるし、現実とそっくりの顔をしているのではないだろうか、と思っている。 日本の将来を憂う皇后陛下が主人公の、近未来の日本が舞台の物語である。 これは政治小説だろうか? 或いは、細部まで作り込んだ…