雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

理系

完全独習統計学入門/小島寛之

統計学に興味が湧いたので読んでみた。 前半(第1部)は未だ追いついて行けたが、後半(第2部)は追いつけなかった。 理解力が落ちているのだろうか。 もう一度読まねば。 練習問題も解いていないし。 完全独習 統計学入門 作者:小島 寛之 ダイヤモンド社 Am…

ベイズ統計学/松原望

最近の興味の対象にAIがあって、その中心にある考え方を知りたくなった。本屋でいくつか本を拾い読みして、どうやらベイズ統計学というのが重要らしい、とたどり着いたので、ちょっと入門書を読んでみることにした。統計学は今まで全く接点のない分野だった…

都会の鳥の生態学/唐沢孝一

都市における野鳥の生態を観察レポートしている。 普段何気なく目にする燕、雀、烏といった鳥がこの本での主役である。 巣作り、食餌、そして鳥同士の覇権争いと、長年の観察から得られた生態が語られる。 特に違う種類の鳥同士が、共通の敵を攻撃したりする…

電柱鳥類学/三上修

電線に留まる鳥に着目した本、というか、鳥が留まる電線、電柱に関する本、のような気がした。 どこで見かけたのか分からないが、ちょっと気になるタイトルだったので借りてみた。 面白いと思うのだけれど、話が散漫になってしまっているような気がした。 電…

物理学とは何だろうか/朝永振一郎

中学生の頃に買ってもらった本である。 その買ってもらった本は、いつだったか処分してしまったので、改めて買い直した。 上巻は、ケプラーからカルノーまでを辿る。 タイトルの通り、「物理学」が成立する過程をたどっていく。 ケプラー、ガリレオ、ニュー…

脳とクオリア/茂木健一郎

気になったので図書館で借りてみた。 クオリアというのは質感のようなもの、赤い花の赤らしさ、電車のガタンゴトンという音のらしさ、そういったものを表す言葉である。 それが揺るぎないそれであるというらしさ、否定しがたいリアリティのようなもの、とい…

人は、なぜ他人を許せないのか?/中野信子

この本もまた図書館で借りた。 順番待ちが50人以上で、予約してから半年近くかかったんじゃないだろうか。 脳科学者による正義中毒についての考察である。 面白いのは発生原因が脳内物質によるものなのに、対応策はそうじゃないという点である。 すべての現…

ブラックマーケティング/中野信子、鳥山正博

この本も図書館で借りた。 中野信子氏をどこで知ったのかもう定かではないが、氏の本が読みたくて借りてみた。 脳科学者として氏の活動をどこかで見かけたのかもしれない。 鳥山正博氏は経営学者とのこと。 脳科学と経営学という組み合わせでマーケティング…

<わたし>はどこにあるのか/マイケル・S.ガザニガ

どこかのSNSか何かで、この本のことが言及されているのを眼にして、ちょっと読んでみようかと思った。 副題は「ガザニガ脳科学講義」である。 原題は「Who's in Charge? Free Will and Science of the Brain」 人間にとって脳とは中枢であり、肉体的な死より…

創造への飛躍/湯川秀樹

正直なところ、この本の内容は響かなかった。 第1章の平和論議については、いまさら何も言う必要も無い。 第2章の物理学と他学問との比較についても、あまり興味は覚えなかった。 第3章の「物理学的世界観」についてはちょっと興味深かったものの、その後…

スノーボール・アース/ガブリエル・ウォーカー

「全地球凍結仮説」というのがある。 今から約6億年前、地球全体が氷に覆われ、巨大な雪球、スノーボールのようになっていたという。 この本は、そのスノーボールアース仮説を巡る、科学者たちの活躍と衝突を描いている。 仮説が誕生し、仮説を裏付ける証拠…

森田療法/岩井寛

精神科医である岩井寛氏の最後の著作であり、森田療法の入門書とも言える。 岩井氏にいついても、森田療法についても、Webで知りうる程度の事しか知らなかったが、この本には鬼気迫る重みのようなものを感じた。 それは、松岡正剛氏による前書き、岩井氏によ…

ロミオ・エラー/ライアル・ワトソン

意図せるせざるに関わらずロミオ・エラー―死の構造と生命体 (ちくま文庫)作者: ライアルワトソン,Lyall Watson,内田美恵出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1994/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る この本は、死と生命について、生物学的な…

ホーキング、未来を語る/スティーヴン・ホーキング

胡桃の中の世界ホーキング、未来を語る (ソフトバンク文庫)作者: スティーヴン・ホーキング,佐藤勝彦出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2006/06/29メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (18件) を見る 「ホーキン…

ここまでわかった新・太陽系/井田茂、中本泰史

遠くへここまでわかった新・太陽系 太陽も地球も月も同じときにできてるの?銀河系に地球型惑星はどれだけあるの? (サイエンス・アイ新書)作者: 井田茂,中本泰史出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2009/09/17メディア: 新書 クリック: 12回…

生命とは何か/シュレーディンガー

どこかへ生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)作者: シュレーディンガー,Erwin Schr¨odinger,岡小天,鎮目恭夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/05/16メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 99回この商品を含むブログ (82件) を見る シュレーディ…

鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活/ハラルト・シュテュンプケ

あらかじめうしなわれているものたちのくにへ、または、くにから鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 (平凡社ライブラリー)作者: ハラルトシュテュンプケ,Harard Stumpke,日高敏隆,羽田節子出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1999/05メディア: 新書購入…

ホーキング、宇宙を語る/スティーヴン・ホーキング

わからないということホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)作者: スティーヴン・W.ホーキング,Stephen W. Hawking,林一出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1995/04メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 24回この商品を含…

フェルマーの最終定理/サイモン・シン

エレガントな世界フェルマーの最終定理 (新潮文庫)作者: サイモンシン,青木薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/05/30メディア: 文庫購入: 105人 クリック: 1,697回この商品を含むブログ (587件) を見る 数学を専攻する、という友達がいなかったので、数…

ホーキング、宇宙を語る/スティーヴン・ホーキング

気が遠くなる話ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)作者: スティーヴン・W.ホーキング,Stephen W. Hawking,林一出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1995/04メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 24回この商品を含むブロ…