2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧
とある場所で紹介されてたので読んでみた。 2,000日は6年弱、友人?の家に居候しながら、考えを巡らし、何かを試みる、という記録のような、随筆のような得体の知れない本だ。 なにかの目標に邁進するのではない。 また、真似したいとも思わない。 だが思考…
久しぶりに坂口安吾を読み返してみた。 なんとは無しに、角川文庫版である。 最初期の「木枯しの酒蔵から」「風博士」そして、「二流の人」「白痴」「青鬼の褌を洗う女」あたりが収められている。 坂口安吾の小説世界は、何だか危ういようでもあり、かなり硬…
中学生の頃に買ってもらった本である。 その買ってもらった本は、いつだったか処分してしまったので、改めて買い直した。 上巻は、ケプラーからカルノーまでを辿る。 タイトルの通り、「物理学」が成立する過程をたどっていく。 ケプラー、ガリレオ、ニュー…
UXとはuser experience。 ユーザー体験をデザインする、ということ。 ターゲットとするユーザーを想定し、サービス、モノを開発する手法が流行っているので読んでみた。 分厚い本だがあっという間に読み終えた。 たぶん表面的にしかなぞっていない。 この分…
なんとなく借りたもう一冊。 吉本ばなな氏はたぶん今まで1冊読んだことが有るか無いかぐらいだと思う。 まるで少女漫画のような小説だと思った。 性別で小説を分類するつもりはないが、主人公の独白の多さと、風景の少なさ、登場人物との会話、そういった要…
何となく借りてみたもう一冊。 確か劇団を主宰している方じゃなかったかと記憶しているが、舞台演劇は苦手なのでよく知らない。 4篇の短編小説が収録されている。 何だか気味の悪いような物語だが、言い得て妙な部分もあるなと思った。 表題作「異類婚姻譚」…
ふと読んでみたくなった。 短いストーリーながらかなり読み応えがあった。 あらすじを紹介してもしょうがない。 読んで、安部公房の物語の感じがした。 現実に違和感のある不条理な世界観がユーモラスに描かれている、というと何だか安っぽいがその安っぽさ…
良くも悪くも坂本龍一氏は変わったのだと思った。 それを否定する気はないけれど、考えの距離感を実感した。 いや、もともとそんなに距離が近いと感じていたのかどうかも疑問なのだが、遠いところの人のように思った、という言い方のほうがしっくりするかも…
再び読んでみた。 前に読んだのは2年前の7月だった。 何となく面白かった記憶だったけれど、読んでみたらこんな内容だったっけ、と思った。 記憶は美化される、ということだろうか。 ファナティックなアジテーションで、衰退する日本を憂う、という内容だが…
何となく気になっていたので、図書館で予約していたのだけれど、酔っぱらって寄ったブック〇フにあったので買った。 小説もそうだったが、若い頃の焦燥感みたいなものと、諦念のようなものが、上手いバランスで表れているように思った。 全然違う人生なのに…
久しぶりに村上龍氏の小説を手に取った。 そして、「ハローワーク」と読み違えていたことに気づいた。 60歳前後の主人公たちの物語である。 まぁ、若い頃は読まなかったろうな、と思ったが、自分が若い頃は作者も若いので、このような作品は書かなかったろう…