雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

猫のゆりかご/カート・ヴォネガット・Jr

ちびっちょになっていたのか?猫のゆりかご (ハヤカワ文庫 SF 353)作者: カート・ヴォネガット・ジュニア,伊藤典夫出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1979/07メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 148回この商品を含むブログ (165件) を見る 一時期、ヴォネガ…

リバーズ・エッジ/岡崎京子

水辺の寓意と時代の気分リバーズ・エッジ (Wonderland comics)作者: 岡崎京子出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2000/01メディア: コミック購入: 4人 クリック: 291回この商品を含むブログ (232件) を見る 久しぶりに読み返してみると、この物語の終わりには、…

平坦な戦場でぼくらが生き延びること―岡崎京子論/椹木野衣

不可視なバブル崩壊平坦な戦場でぼくらが生き延びること―岡崎京子論作者: 椹木野衣出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2000/12メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (23件) を見る 評論を紹介しようとするのは難しく、まさに本のタイトルの通…

壁/安部公房

在る、こと壁 (新潮文庫)作者:公房, 安部新潮社Amazon 高校生の頃に読んだ時はどう思っていたのだろう? 改めて見ると、序文は石川淳だし、文章の間にカットが入っているし、奇妙な本ではある。 不条理や、シュールや、実験的、という言葉で括っていた(たか…

キメラ―満洲国の肖像/山室信一

喉元に刺さった魚の骨のようにキメラ―満洲国の肖像 (中公新書)作者: 山室信一出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2004/07メディア: 新書購入: 2人 クリック: 34回この商品を含むブログ (47件) を見る この著者は「満洲国」とは何だったのか、と問いかけず…

レクイエム/アントニオ・タブッキ

追憶と鎮魂レクイエム作者:アントニオ タブッキ白水社Amazonタブッキはイタリア人だが、この本の舞台はリスボンで、もともとポルトガル語で書かれている。 主人公がリスボンである詩人との約束までの間に、様々な追憶の中の人に会う、と要約してしまうと、全…

クローム襲撃/ウィリアム・ギブスン

センチメンタルなサイバーパンク(サイバーパンクも今や死語か?)クローム襲撃 (ハヤカワ文庫 SF 717)作者:ウィリアム・ギブスン早川書房Amazon短編集。「ニュー・ローズ・ホテル」が一番好きだが、その他のもそれなりに。 コンピュータやハイテク、人体改…