2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧
時として勘で本を選ぶ。 本との出会いを偶然に委ねてみる。 この本は本屋の店頭で平積みにされていた。 民俗学者である宮本常一が、全国を歩き回って、古老の話を集めた本である。 昭和初期の頃の本らしく、古老たちは明治維新を記憶している。 彼らは百姓、…
思ってた以上に興味が無かった。 読み切れず断念。モナドロジー・形而上学叙説 (中公クラシックス)作者: ライプニッツ,Gottfried Wilhelm Leibniz,清水富雄,飯塚勝久,竹田篤司出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/01メディア: 新書購入: 3人 クリック…
今更この本について語ろうとしてみるのだが、どういった距離感なのか良く判っていない。 この本が書かれた背景には、19世紀ヨーロッパの世界がある。 市民革命と産業革命により台頭したブルジョワジーと、抑圧されたプロレタリアートの階級闘争を告発し革命…
アンドレ・ブルトン亡き後、運動としてのシュルレアリスムは終息し、既に過去の芸術運動の一つとして、博物館に飾られるべく存在になったのだ、と解説されたとしても、どこかで納得していない自分がいる。 それは、背伸びした中学生が、この本を理解できてい…
最近はようやく見かけなくなった気がするが、「○○力」というタイトルのビジネス書が溢れた時期があったと思うが、その少し前ぐらいに流行ったと記憶している。 「老人力」というものは、体力測定的な数値化や比較できるものではなく、「老人なのに」的なニュ…
精神科医である岩井寛氏の最後の著作であり、森田療法の入門書とも言える。 岩井氏にいついても、森田療法についても、Webで知りうる程度の事しか知らなかったが、この本には鬼気迫る重みのようなものを感じた。 それは、松岡正剛氏による前書き、岩井氏によ…
この本もまた、図書館で借りたのだが、昔読んだことがあるような気がする。 しかし手元には無い。 それはともかく、近代的なるものの代表的な科学的な知への批判としての、新しい知の示唆をしている。 例えば、それはマイケル・ポランニーの暗黙知だったり、…
電車の中で本を読む時は、大抵、音楽プレイヤーで音楽を聴いているが、音楽を聴いているようで聴いていないようだが、まったく聴いていないとも言い切れない、というのは前にも書いた。 相変わらず、その習慣は止められないのだけれど、文章のリズムと音楽の…
続けて廣松渉を読んでみる。 相変わらずの当て字っぽい擬古文調で読みにくさは変わらない。 新哲学入門が哲学を語ろうとするための本であるなら、この本はその周辺にあるようだ。 前書きにあるように、廣松渉の思考の基礎にある、モノ的世界観からコト的世界…
実に読みにくい文章だと思ったのは、最近の文章に慣れすぎてしまった所為かとも思ったのだが、一概にそう言い切れる物でもないようだ。 廣松渉について名前は知っていても、その思想に触れたのはこの本が初めてだ。 文章が読みにくいことを差し引いてみると…