2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧
何冊も手にとっては、読みかけてやめてしまうのは、何だか気が乗らないということか。 だが、この本はするするするっと読み終わってしまった。 この本はボルヘスが、ベルグラーノ大学にて行った講演をまとめたもの。 形式や構造にこだわる小説世界とは異なり…
そういえば9月末で閉店だった。 今日は松丸主義の日で、イベントが開催されるそうだ。 http://www.matsumaru-hompo.jp/?p=3317 数回しか行ってないが、ちょっと残念だ。 今度寄ってみるか。
川上弘美氏の本を読むのは、これで二冊目である。 ハマってしまったと言うべきかもしれない。 この本は、恋愛小説の短編集だと思った。 だが、そう思ったとたんに、そう言い切る自信がなくなってきた。 男と女が登場して、主人公の女性が相手の男性とどうに…
町田康氏は、確か「夫婦茶碗」を読んだのだけれど、ピンと来なかったと思う。 だが今回読んでみようと思ったのは、鬼海弘雄氏の写真が併せて収められていたからというのもある。 また、東京をぶらぶらと彷徨うような内容に思えたので、図書館で借りてみるこ…
ふと思い立って、星新一を図書館で借りてみる。 中学校のクラスの学級文庫にあったのを読破し、足りないのは何冊か買って読んだ。 (そういえば、吉岡先生お元気でしょうか?) だから、高校生になる頃には既に興味を失い、持っていた何冊かも、早い頃に処分…
読んだことない本を読んでみよう。 二十歳か、もう随分前だよな、と思い、図書館で手にとってみた。 別に、二十歳の人間が読まなければいけない、ということではない。 だが、不惑を越えた男が読むものだろうか? では、不惑を越えた男が読むべきもの、って…
店頭で見つけ、2,3ヶ月悩んで、買ってしまった。 ちくま文庫での再刊といい、吉田健一に再び、光が当たり始めたのだろうか。 ともあれ、読んでみたのだけれど。 この本は、生前の最後の著作であるらしい。 物語の粗筋は、いつもながら、書いても意味がないの…
ベルナール・フォコンはフランスの写真家だ。 日本版Wikiに登録されていないようなので、この本の帯に書かれているところから、抜粋しよう。 1950年南仏プロヴァンス地方のアプトに生まれ、「幼年時代を太陽と青い空とラヴェンダー畑の中で」過ごしたらしい…
「銀座百点」というミニコミ誌がある。 銀座の店に行くと、レジの横にちょっと置いてあったりする。 値段が書いてあった記憶があるので、フリーペーパーではないと思う。 この本は、そこに掲載された各界著名人のエッセイを集めたものだ。 一人あたり数ペー…
気になっているのに、手を出さない本がある。 なぜ手を出さないのかは、自分でもよく判っていない。 この本もまたそうだ。 何年も前から知っていて、評判もすごく良いのを知っていたのだけれど、手を出さないでいた。 図書館で見かけて、借りてみようと思っ…
図書館に寄ったついでに、娘のために絵本を借りてみる。 「ハーメルンの笛吹き男」と言えば阿部謹也の名著なのだけれど、そういえば原本を読んだ記憶が無い。 いまさら話の筋を書くことも無いのだけれど、笛の音につられて子供達がさらわれてしまう不気味さ…
なかなか良いタイトルだと思う。 図書館の棚を眺めていて、つい手が伸びてしまった。 なので、著者については、表紙の裏に書かれていたこと以外、何も知らない。 その本を何の先入観も無しに読むことができるというのは、ある種の幸せではないだろうか。 素…
日影丈吉を知ったのは、恐らく夢野久作辺りから辿りついたのだろう。 いずれにしても、探偵小説(あるいは、ミステリー?)は、あまり馴染みの無い分野だ。 だが、日影丈吉の描く世界は、江戸川乱歩や吉田健一の描く、昔の東京の風景に繋がっていると思った…