2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧
これもまた図書館で借りた本。 この本では、アートをビジネスとして成立させるためにどうしたのか、ということを村上隆、自らが語っている。 極論で纏めると、売れないアートはアートではなく、ただの趣味であり、アートで生きてゆくためには、売れるため戦…
この本もまた図書館で借りた本。 「ゆるみ」とは怠惰に気の向くまま振舞うことを意味するのではなく、何か不測の事態に対して、自然体で受け止めて前向きに意識を向けようということのようだ。 いわば、ポジティブシンキングの薦めのような本と思えばいいか…
これももう手放してしまった本である。 80年代のニューアカブームも過ぎ去った頃に、フランシス・フクヤマの「歴史の終わり」をネタに、浅田彰の対談を集めた本だったと思う。 でどうだったかというと、世界中が資本主義に覆われるという立場にも与せず、以…
これもまた図書館で借りた本である。 一言で言えば、フェルミ推定をビジネスで活かそう、という自己啓発本、だろう。 フェルミ推定といった思考ツールを使って、地頭力(仮説思考、フレームワーク思考、抽象化思考)を鍛えよう、地頭力の備わった人材がこれ…
図書館で借りて読む。 国際政治の構図を、超大国、大国、地域大国、その他の国々と分類し、それぞれの文明と関係を衝突として論じている。 これまではイデオロギーをベースにした国民国家を基本単位として、国家同士がパワー競争をしていた。 やがて、2極の…
アンソニー・バージェスの小説、というよりは、スタンリー・キューブリックの映画、の方が有名かもしれない。 「時計仕掛けのオレンジ」とは、この物語中に出てくる本(原稿)の名前でもある。 読み返してみると、少年犯罪を題材にしているという共通点で、…
ロベール・デスノスの小説?または散文詩である。 初期のシュルレアリスムに参加し、「シュルレアリスムの真実に最も近づいた人物」と、ブルトンをして言わしめたにも拘らず離反し、WW2ではレジスタンスに参加し、ゲシュタポに捉えられ、チェコスロバキア…
倉橋由美子の1960年代初頭の短編集である。 そこには時代背景が影響しているのか、政治を戯画化するようなテーマがある。 倉橋由美子を語るキーワードとして、反時代性だとか、反リアリズムだとかいうのをよく見るが、例えば「政治」というテーマを扱う手さ…
これも手放してしまった本である。 世界の独裁者といわれる人々へのインタビュー集である。 言い分に何か耳を傾けるべきものはあるかというと、全く無いと思う。 だが、はなから言い分を聞かないのは、同じ次元での誤った考え方だと思う。 そんなことを思っ…
この本もまた手放してしまった本である。 少年たちが無人島に漂着し、救助を待つうちに、狂気と殺戮の世界へ陥ってしまう、という物語だったと思う。 ジュール・ヴェルヌの「十五少年漂流記」とほぼ同じ設定でありながら、正反対の場所に物語はたどり着く。 …
この本はモーリス・ナドーの「シュルレアリスムの資料」のほぼ全訳とのこと。(ほぼというのは何だろうか) 時系列にシュルレアリストたちのパンフ、ビラといった類の文章と、それらの挑発に対する反論などが収められている。 シュルレアリストたちは内部対…
東京の下町の外れの川沿いの小さな町の本屋。 だが中学生にとって本屋は、図書館では手に入らない最新の情報が溢れていて、主人の隙を見ながら立ち読みすること、あるいは小遣いを握り締めて、厳選を重ねた本を買うことで、ささやかな世界への扉を開こうとし…
改めて言うまでも無いが、「1999の年、7の月に恐怖の大王がやってくる」、という予言めいた詩句でノストラダムスを解釈して売れまくった本、とでも要約してみよう。 もう手元には無いのだが、中学生の頃に古本屋で買った覚えがある。 内容はもううろ覚えだが…
これは図書館で借りて読んだ本。 キーワードはプレイング・マネージャー。 今流行りなのか身の回りでもよく言われるが、要は、曖昧な立場でワーカホリック的に自分を騙しながら、何でもやる人材、と乱暴に言い切ってみせよう。 マネージャーという人材に対し…
これも手放してしまった本だ。 サザエさんの家というのは、おそらく新聞で連載していた頃は、それなりに普遍なありふれたものだったのだろう。 それが高度成長期を経て、オイルショックを経て、バブルを通過することで、およそかけ離れたものになってしまっ…
改めて言うことでもないが、ドラえもんの最終回が収録されている。 もちろん、次の7巻でドラえもんが帰ってきて、大作となるのだが。 しかし、子供心にこの巻の最終回が、とても悲しかった気がする。 なぜ悲しく感じるのか? ドラえもんを読むときに、私は…
立ち読みしたのだが、たぶん買わないだろう。 集められた写真はそれぞれが素晴らしいのだが、やはり買わないだろう。 何故買わないのだろうか。 何となく買わないのだ。 本ではなくオリジナルプリントだったら、買う気になるのかもしれない。 100万円あっ…
この本もまた読んではいない。 正確には、本屋で手にとってパラパラと立ち読みはした。 なかなか魅力的なタイトルである。 逆にタイトルだけで満足してしまいそうだと思った。 明日が今日よりよい保証などなく、「よりよい」と夢を見ることも叶わなくなって…
権力に関するフーコーの短い講演メモである。 この本を読んだのはもう10年近く前か。 改めて読んでみたが、短いながら読み応えがあった。 権力の分析として、第一章では古代ギリシア的な「シテ」とヘブライ的な「牧人」の観念から始まる。 人々の集団を捉え…
これも手放してしまった本である。 いまや、テレビのネタとしても、一通り終わった感じもする。 この本も訳あって、帰ってこない。 儲かって無さそうな店が潰れない仕組みは、判ってしまえば、何てことは無い。 だが、その仕組みを考えつくことは難しいのか…
ソクラテスはなぜ裁かれたのだろうか? それをソクラテスの立場から明らかにしようとするのが、「ソクラテスの弁明」であろう。 それは訴えを起こした人間の論点の矛盾を突くことで、その目的は達せられているように思う。 だが、自分の主張をしだした途端に…
これも手放してしまった本である。 言わずと知れた東京タワーであるが、訳あってもう手元にない。 手元に置いておかなくても良いかと思ったから、もう帰ってこないのかもしれない。 いまさら荒筋を紹介するつもりもないし、読んだ記憶も薄れてきている。 自…
もう手放してしまった本である。 一時期、村上龍の本は、ほとんど読んでいたのだった。 その中でも、この本は特に気に入っていた。 地球に堕ちてしまったスーパーマンの物語だったと思う。 なぜ気に入っていたのか、もう覚えていない。 周りに薦めた記憶も、…