雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

文系

insight/ターシャ・ユーリック

確かラジオで紹介していたのを聴いて、図書館で借りてみた。 自己認識、マインドフルネス、そういったキーワードの本だと思う。 参考になる部分もあれば、そうでもない部分もあり、いったん内容は留保する。 病んで辞めてしまった後輩が、マインドフルネスを…

レジリエンス入門/内田和俊

何となく借りてみた。 最近、時々聞くキーワードであるが、レジリエンスとは回復とかそういう意味らしく、耐ストレスについての本である。 しかも、ちくまプリマー新書であり、悩める10代向けの内容だと思う。 覚えておくべきはエリスのABC理論、ABCDE理論だ…

スタンフォード式 最高の睡眠/西野精治

気になったので図書館で借りてみた。 睡眠の重要性について、実際のところ分かっていなかったのだと思わざるを得ない。 今にして思えば、夢を見ない時期が続いたのは質の低い眠りによって十分なノンレム睡眠だったのだ。 黄金の90分は忘れないようにしよう。…

中世かわらけ物語/中井淳史

ちょっと見かけ、気になったので図書館で借りてみた。 日本の中世における「かわらけ」という雑器をめぐる本である。 そもそも、かわらけとは何かから始め、形態の違いから作り方の違い、使い方、地域の差などを考察していく。 今でこそ、産業革命後の大量生…

原始仏典を読む/中村元

本棚から引っ張り出して読む。 たぶん読了していなかったようだ。 こういった本が何冊もあるような気がする。 岩波のセミナーの講義録をベースに、原始仏典といわれる初期の経を基に、仏陀の教え、仏陀の生涯、そして仏教徒としての振る舞いについて解説して…

ソクラテス・カフェにようこそ/クリストファー・フィリップス

たぶん読むのは2回目だろう。 ブログを始める前の頃だったと思うが、覚えていない。 ソクラテスの手法に従って、問いかけること、考え抜くことを、市民活動として行っている。 マルク・ソーテの本を読んだときに何となく違和感があって、改めて調べなおした…

独ソ戦/大木毅

とあるニュース解説で薦めていたので、図書館で借りて読んでみた。 歳を取って歴史モノを手に取ってしまうのは、衰退の証じゃないかと思っているのだけれど、そんなことを言ったら歴史好きな友達はどうなんだ、ということになる。 ましてや戦記なんて性にも…

下流志向/内田樹

この本もまた図書館で借りた。 ちょっと精神的に不安定で本が読める状態なのか不安に思っていたが、何とか読み通すことができた。 というのは、何かに集中することが難しいと感じていたからなのだが、何とか論旨が分かる程度には読めたと思う。 教育と労働、…

パワー・インフェルノ/ジャン・ボードリヤール

久しぶりにボードリヤールを読む。 ニューアカブームの終わり頃から久しく読んでいなかった気がする。 たぶんそんなに重要だとは思わなかったのだろう。 この本は9.11について書かれたものだ。 アメリカのグローバリズムを根底から覆す存在としてのテロリズ…

働く人のためのアドラー心理学/岩井俊憲

電子書籍で買った。 何だかひどく疲れているので、こういった本に眼が行ってしまう。 疲れる原因というのは分かっていて、単純なものではないし、回避すれば良いという類のものでもないので、それらとどう付き合っていくのかという方法を探さねばならない。 …

サードプレイス/レイ・オールデンバーグ

家庭と勤務先に次ぐ場所をサードプレイスと言う。 そのサードプレイスについて、各国の分析、考察をしている。 社会学的分析だと思うが、分析というよりは観察じゃないかと思った。 そして話がアメリカ中心なのも気になる。 サードプレイス――コミュニティの…

ソクラテスのカフェ2/マルク・ソーテ

実はこの本は三部作だったのだ。 第1部がパリのカフェでの哲学論議の話で、第2部、第3部がこの本である。 哲学史の読み解きが第2部、そして古代ギリシア都市国家の衰退原因の分析とニーチェから現代の読み解きが第3部である。 実は哲学カフェの話はおまけな…

ソクラテスのカフェ/マルク・ソーテ

この本もまた図書館で借りた。 何年か前に読んだ事がある気がする。 パリのカフェでの哲学論議を仕掛けていた哲学者らしい。 たぶん同じような事をやろうとしてた動きがあって、その頃に読んだような気がする。 アカデミックな場所から哲学を解き放って、人…

モンテーニュ 人生を旅するための7章/宮下志朗

最近、モンテーニュ、エラスムス、パスカルといった、西欧近代初頭の思想家が気になる。 中世から近代への転換は、神の視点から人間の視点という変更があったのではないか、と推測している。 だが一括りにそう言ってみたところで、何も考えたり言ったことに…

房総の捕鯨/金成英雄

この本も市川の古本屋で購入。 房総半島における捕鯨の歴史をざっとまとめている本。 元新聞記者の方らしく、文章は読ませる。 漁民が紀州からやってきて千葉に住み着いたという説は広まっているが、そうでは無いという意見もあるらしいことがこの本には登場…

ブラックマーケティング/中野信子、鳥山正博

この本も図書館で借りた。 中野信子氏をどこで知ったのかもう定かではないが、氏の本が読みたくて借りてみた。 脳科学者として氏の活動をどこかで見かけたのかもしれない。 鳥山正博氏は経営学者とのこと。 脳科学と経営学という組み合わせでマーケティング…

この人を見よ/フリードリッヒ・ニーチェ

久しぶりに読み返す。 確か正気だった頃のニーチェの最後の本だったかと。 持っているのは岩波文庫版と新潮文庫版。 プラトンの理想主義に対する明確な否定があった。 たぶん同じ頃に読んでいたのだが、どう思っていたんだろうか。 むしろ理想主義的な方に流…

ソクラテスの弁明/プラトン

持っているのは、新潮文庫版と角川文庫版。 読み返したのは田中美知太郎訳の新潮文庫。 ボールペンで傍線が引かれていて、今更ながらに、古本で買っていた事に気づいた。 たぶん高校生の頃に買ったのだろう。 ソクラテスが何を弁明し、何を主張したのか。 こ…

プロタゴラス/プラトン

プラトンの著作の中でも、これは面白いのではないだろうか。 高名なソフィスト・プロタゴラスがアテナイを訪れているというので、ソクラテスが会いにいく。 そもそもソフィストとは何を教えるのか、というのが対話のスタートである。 ソフィストは弁論術を教…

栗本慎一郎最終講義/栗本慎一郎

個人的にちょっとした栗本慎一郎の再評価の波が来ている。 最新刊である「全世界史」のコンパクトな解説であり、おまけであるような感じがする。 もちろんそれがこの本の評価を下げているわけではない。 栗本氏の著作の良き読者を僭称するつもりもないが、各…

脳・心・言葉/栗本慎一郎、澤口俊之、養老孟司、立川健二

この本もまた図書館で借りた。 というか、もう絶版になっているようだ。 「栗本慎一郎「自由大学」講義録5 なぜ、私たちは人間なのか」 こちらは副題だろうか。 タイトルの通り、脳科学と心と言葉と人間存在、というテーマで語られる。 「エラノス会議」の…

食卓歓談集/プルタルコス

この本は誰に薦められたのか忘れてしまった。 西洋文化におけるエッセイの源流の一つとして位置づけられる「モラリア」からの抜粋版である。 日常の様々な疑問にああでもないこうでもないと話を繰り広げる。 古代ローマの思考なので、いまでは良く分からない…

意識・革命・宇宙/埴谷雄高、吉本隆明

1975年の埴谷雄高と吉本隆明の対談。 テーマがあるようで無いような、対談として意見が平行線な感じがする。 「死霊」の話はともかく、革命や内ゲバ、戦前のプロレタリア運動について語っているのは、隔世の感がある。 吉本隆明は絶えず日本中世の仏教思想に…

神隠し/小松和彦

COVID19で外出自粛なので、本を読む。 だいぶ前の再読。 神隠しの物語分析から類型を取り出して、という、一連の思考手続きが気になってしまった。 異界、鬼、竜宮城、というモチーフから、神隠しという社会的装置によって不問に付されていたものを探ってい…

Shunryu Suzuki's Words Of Wisdom/鈴木俊隆

原文で読んでみた。 今の語学力ではなかなか難しい。 別の本で挑戦しようかと思う。 Shunryu Suzuki’s Words of Wisdom: Quotes of a Soto Zen Monk【電子書籍】[ Sreechinth C ]価格: 220 円楽天で詳細を見る

日本の中世国家/佐藤進一

久しぶりに固い本を読んでみる。 だいぶ頭が固くなっているのか、言葉がすっと入ってこなくて難儀する。 人文系の本を読むことは、ある程度の慣れが要ると思っている。 そういえば紙の本を読むことが減り、電子書籍でさえ開かない日もある。 Twitterのような…

芭蕉入門/幸田露伴

芭蕉という名前は、ある種のシンボリックな記号であり、その名前を出せば免罪符的な効果があるようだ。 だが幸田露伴の芭蕉論は、批評というよりは、読者として面白がっているようなところがあると思った。 だが、幸田露伴の持つ江戸文学に対する素養と、自…

アドラーをじっくり読む/岸見一郎

最近、アドラー心理学をよく耳にするので、また解説本を読んでみた。 そろそろ直に触れたほうが良いだろうか。 まだ何故か躊躇ってしまう。 アドラーをじっくり読む (中公新書ラクレ) 作者: 岸見一郎 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2017/07/06 メデ…

イスラーム入門/中田考

イスラム世界は、間違いなく今後の世界の一つの軸になる、と思っている。 99のキーワードで、イスラム世界の歴史、政治、社会、文化などをざっと俯瞰できる本。 到底、数ページの話だけでは理解できたとは言えない。 入門としては良いのだけれど、そこからど…

街場の現代思想/内田樹

随筆ばかり読んでいると、論理的思考ができなくなるような気がして、とはいえ急に堅い人文書に手を伸ばすほどでもなく、ちょっと堅めの随筆を選ぶ。 内田樹はレヴィナスの翻訳者として知っていたはずなのに、随筆で見かける名前と一致していなかった。 とも…