アンソロジー
前から気になっていたので借りてみた。 寺山修司の編んだ名言集も癖があって好きだが、教養の王道のような岩波文庫で編んだらどうなるんだろうと気になっていた。 古今東西の古典から引いてきた365編は、なるほど王道らしい感じはした。 うなずけるのもあり…
この本もまた図書館で借りた。 というか、もう絶版になっているようだ。 「栗本慎一郎「自由大学」講義録5 なぜ、私たちは人間なのか」 こちらは副題だろうか。 タイトルの通り、脳科学と心と言葉と人間存在、というテーマで語られる。 「エラノス会議」の…
この本もまた図書館で借りた。 カレーライスに関する文章を44篇集めた本。 家庭のカレーが一番だという意見は容易く想像がつくが、案外、本場のカレーも人気がある。 軽くサラッと読めるが、時折、クスっとしたり考えさせられるのもある。 アンソロジー カレ…
この本もまた図書館で借りた。 今更ながらに田中角栄に興味が湧いたので読んでみる。 子供の頃、田中角栄、大平正芳、福田赳夫はものまね番組の定番だったな。 あの頃は田中角栄が何をした人かは知らなかったが、改めて読むとまともな事を言っていたことに気…
寺山修司作品から抜き出した名言集、とでも言う本。 そもそも寺山修司が好きでは無かったら、たぶん響かないんだろうなとは思う。 色んな作品の断片がテーマ別に再分類されている。 なるほどというものもあれば、そうかな、と思うのもある、 少年少女向けの…
久しぶりに田村隆一を読んでみる。 詩と随筆のアンソロジーである。 誰もが田村隆一のように詩を書くことは出来ないが、酒を呑んだり銭湯に浸かったりすることはできそうだ。 スコッチと銭湯 (ランティエ叢書) 作者: 田村隆一 出版社/メーカー: 角川春樹事務…
ふと図書館で眼についたので借りてみた。 浅倉久志が翻訳したSFの短編のアンソロジーである。 バラードやヴォネガットの作品は、以前読んだことがあったが、あまりピンとくる作品がなかった。 久しぶりに活字を読んだので、読めてないのかもしれない。 きょ…
某大手の古本チェーン店で叩き売りされていたので買ってみた。 福武文庫を叩き売りするなんて、最高すぎる。 まぁ、世間では本を読まないらしいので、そんなことで喜んでいるのだって変人扱いなんだろう。 執筆陣は渋谷陽一を始めとする音楽ライターだけでな…
この本もまた図書館で借りた。 東西の地獄が集められて、さながら地獄のオンパレードである。 まぁ、たいてい人間というのはろくでもないものだから、戒めをしなければ堕落するものなのだろう。 こんなことをしてはいけません、というものがあれば、それをか…
石川淳が朝日新聞に文芸時評を書いていたそうだ。 という驚きは、そう書いただけでは伝わらないだろう。 わかる人にはわかる類の話だと思うが、わかったからって別段何も変わりはしない。 そもそも、石川淳を知っている友人などいないのだから、石川淳という…
この本もまた図書館で借りた。 何となく読書の気が進まないので、怪談だったら読むかと借りてみた。 明治の百物語企画なのだが、江戸の百物語とそうは違わない気がする。 時代の区切りと人々の心象は必ずしも一致しない。 何を怖いと思うか、その変化は明治…
この本もまた図書館で借りた。 小川洋子が偏愛する短篇を選び、それに短いエッセイをつけて紹介する、という本である。 どうも最近本を読まない。 以前のようにブログを巡ったりもしない。 そのことが何を意味しているのかよく判っていない。 この本であれば…
最近本を読んでいない。 仕事が忙しくて、電車の中では寝てしまうことが多い。 それでも、ようやく手に入れたこの本を何とか読み終えた。 この本は古くからある禅宗の法語や名句を集めるという形式の本である。 漢文に対し、解説も無く、読み下し文があるだ…
この本もまた図書館で借りた。 小林秀雄は好きじゃない。 岡潔も知らない。 小林秀雄を読んだのは、高校生か大学生の頃だ。 何冊か読んだが、記憶にも残っていない。 (去年あたり、1冊ぐらい読み返したかもしれない) 内容は忘れているくせに、好きではな…
なんとなく読み返してみる。 収録されているのは、以下の通り。 内田百けん「ゆうべの雲」 石川淳「アルプスの少女」 稲垣足穂「澄江堂河童談義」 小川信夫「馬」 安部公房「棒」 藤枝静男「一家団欒」 半村良「箪笥」 筒井康隆「遠い座敷」 澁澤龍彦「ダイ…
この本もまた図書館で借りた。 網野善彦と宮本常一の名前があったので読んでみようかと思ったのだが、正直なところ期待外れだった。 いまさら東日本と西日本を対立項として捉えることに、あまり意味があることとは思えない。 古代から現代までの縦糸に対して…
この本もまた図書館で借りた。 書架を眺めていて、ちょっと気になったので手に取ってみた。 俳句自体は短歌よりも親しみがあるのだけれど、同時代の俳人も良く知らないし、そもそも素養が足りないと言うべきだろう。 この本は、「怖い」というキーワードを軸…
この本もまた図書館で借りてみた。 自分の中でのアジアと思っているものが、実際の地域の話ではなく、どのような捕らえ方をしているのか、相対的な位置づけを考えようかと読んでみることにした。 それは、マルクス(というか、むしろエンゲルスだろうか)が…
これもまた、図書館で借りた。 紙の書籍と電子書籍が今後どうなるか、というテーマについて37人のエッセイである。 肯定派、否定派、楽観論、悲観論、様々な立場の様々な意見の寄せ集めである。 書籍とは何か、ということは、それぞれであるということが判る…
図書館で借りてみた。 2:8の法則じゃないけれど、名言ばかりを集めてみても、どの本より素晴らしいものにはならないのが良く判る。 では何のためにアンソロジーを読むのか? 今まで読んだこと無い本に出会うためなのだ。 ことばの饗宴―読者が選んだ岩波文…
この本は、朝日新聞の土曜版に連載されたコラムを集めたものらしい。 食について、様々な作家が寄稿しているが、大半は初めて読んだ。 恩田陸 糸山秋子(糸は旧字) 古川日出男 村上由佳 井上荒野 山本文緒 藤野千夜 川上未映子 森絵都 津村記久子 三浦しを…
学生の頃に友人たちとした話に、 「東京と言ったらどこを思い浮かべるか?」 というのがある。 横浜方面の友人は渋谷と答え、多摩方面の友人は新宿、埼玉方面の友人は池袋と答えていた。 北関東から東北出身だったら上野や浅草とでも答えただろうか。 自分の…
何だか本を読まない時間が過ぎてゆく。 珍しいことなのだが、たまには良いかとも思う。 死にはしないし、生活にだって困らない。 だが、何だか後ろめたい気がする。 時間の無駄遣いというか、すべきことをしていない感じがする。 すべきこと? その考えには…
長いことこの本は買おうかどうしようかと迷っていた。 でも、先日思い切って買ったのだ。 買ったは良いのだけれど、今度は読もうかどうしようかと迷っていた。 (その隙に、電子書籍に手を出したりして) ポール・オースターがラジオ番組のために、聴取者か…
様々な人の文章をテーマに沿って集めた「日本の名随筆」シリーズである。 久しぶりに読み返してみた。 実際のところ、名文、美文ばかりとは言えない気がするが、だからと言って微に入り細に入り論うつもりも無い。 墨と言いつつ、書に言及している文章も多い…
江戸に留学中。 とは言え、石川淳や永井荷風、杉浦日向子といった先人には遠く及ばず、ぶらぶら散歩する程度のものだ。 この本は様々な人のエピソードを綴ったもの。 必ずしも、ストレンジだったり、クレイジーだったりはしない。 むしろ、忠孝義に秀でた人…
古今東西の想像上の動物のコレクションである。 こういう本は、何か調べ物で開くか、純粋に暇つぶしで読むかのどちらかだろう。 もちろん、今回は後者で、正月休みの間にちょこちょこ読み耽っていた。 感想を書くのはどうにも難しい。 あえてひとつ紹介する…
最初に読んだ寺山修司は、この本か、あるいは、「棺桶島を記述する試み」だったと思う。 この本は、その頃に住んでいた家の近所の、小さな町の本屋さんで買ったと記憶している。 奥付を見ると初版なので、新刊として置いてあったのだろうか。 この本は、寺山…
この本の存在を知ったのは、蓮實重彦の「物語批判序説」だったろうか。 もうその本も処分してしまい、基よりフローベールも読んだことなく、忘れていたのだけれど、ふと本屋でこの本を見かけて思い出した。 とは言え買う気はしないので、図書館で借りること…
ラテンアメリカという括りで文学を語ってしまうことにどれだけの意味が在るのか。 だが、世界文学に対して、各国の違いを明確に語れないのだから、ラテンアメリカという括りで見たほうが理解しやすい、って事もある。 そもそも、世界文学って言ってる時点で…