2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧
気になったので、図書館で借りてみた。 あとがきによれば、この本は最後の著作だという。 内容を乱暴に要約すると、南シベリアを基点とするシュメール人によってもたらされた文明という病に侵された、世界史の概略といったところだろうか。 この場合の文明と…
久しぶりに開高健を読んでみたくなり、図書館で借りた。 このブログにコメントを残していただいた方に、開高健を教えていただいたのは、いつのことだったか。 ともあれ、読んでみると、その小説世界にたちまち引き込まれた。 今まで読んでいなかった自らの不…
クリスマス・イブに仏教の文献を読み終えるのも、そこに意図は無いのだけれど、何かの縁だろうか。 往生要集を知ったのは、方丈記の部屋の設えの中に以下のように登場するからだ。 西南に竹のつり棚を構へて、黒き皮籠三合を置けり。 すなはち和歌、管弦、往…
ふと読み返したくなり、図書館で借りてみた。 軽妙な語り口の本で、ほぼ1日にて読了できた。 栗本慎一郎氏の著作は、偉大なるワンパターンのように、カール・ポラニー流の経済人類学理論が援用される。 この本もまた、経済人類学の入門書であり、「幻想とし…
松岡正剛氏による白川漢字学の入門書である。 今更ながらに、白川静氏の著書が、最近気になっている。 漢字に籠められている、古代中国の呪術的世界を明らかにしていく白川漢字学に痺れてしまう。 今まで習ってきた漢字の知識は何だったのか、と思ってしまう…
島田雅彦氏と言えば「優しいサヨクのための喜遊曲」ぐらいしか読んだことがないかもしれない。 (しかも今は亡き福武文庫だった気がする) この本は図書館で新書棚を物色している中で見つけた。 茶道のように酒道なるものを目指している、というようでもあり…
表題の通り、「禅」の解説なのだが、あまり理解できていないような気がする。 もともと宗教としての仏教に与するつもりはない。 禅宗という仏教の一流派に対して、何か惹かれるものはあるのだけれど、悟り澄ましてわかったふりをするなんて愚の骨頂だろう。 …
出張に持っていく本をさんざん悩んだ挙句、この本を持っていった。 だが、出張というものを甘く見ていたのか、あるいはこの本の特性を見極め切れていなかったのか、原因はどちらか判らないが、あまりぴったりと言う気がしなかった。 おもに読んだのは、飛行…
どういう訳か、この本をインド旅行記だと思っていた。 図書館で借りるときに、ぱらぱらっと中を見ているにも関わらずである。 そそっかしいとかいうレベルではない。 いつまでたっても、小説家としての日常や、佐世保のことは語られるのに、インドに向かう気…
ようやっと、読み通した気がする。 というのは、後半の方は初読の様な気がしたからだ。 文字通り100本の漢字に関する随筆だ。 前半は漢字に籠められている、古代中国の呪術的世界の記述である。 気持の良いくらい断定的に書かれているので、恐らく付いて行け…