もらったのだけど読めずにいた本をようやく読んだ。
女優としての宮城まり子は、「黒い十人の女」ぐらいしか覚えていない。
昔、朝のラジオで番組全体ではないけれど、コーナーがあって話をしていた気がする。
この本は、宮城まり子が理事長の体の不自由な子どもたちの施設「ねむの木学園」のエッセイである。
読み手もちょっと身構えてしまう扱いの難しいテーマだと思うが、そんなことはなくさらりと読むことができた。
といっても、内容が軽いわけではなくて、語り口の絶妙さがあるような気がした。
宮城まり子の視点で描かれている子どもたちの姿は、愛情深く優しいのだけれど、このエッセイの背後に透けて見える、障害のある子どもたちに対する家族や社会との軋轢のようなものを感じ取ってしまう。
それをここでは多くを語るつもりもないし、そもそも語らずにやり過ごしたい話なのだけれど、それでも何か言ってしまいたくなるのは、この本の良さなのだと思う。
- 価格: 660 円
- 楽天で詳細を見る






