2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧
あざといタイトルではある。 内容は、第二次世界大戦の前後に、東京の西の外れの山村の寺に住み着き、その村の人々の姿を描いた、民俗学的な内容だ。 何故このようなタイトルなのか、何を意図しているのかは、著者自身が丁寧に解説している。 幾分、戯画的に…
こういう記事を書くと、誤解されそうだなとは思うが、誤解をされたところで何の毒にも薬にもならないから書いてしまおうかと思う。 旅行先のホテルにある聖書と仏教聖典は、つい読んでしまう。 基本的には宗教的な素質や素養が無いのだが、それでもぱらぱら…
勝小吉は、勝海舟の親父。 42歳で今までの半生を振り返って、こんな人生送るなよ、と戒めとして書いたもの。 なので、ありがたみも無く、説教臭いのだって嘘臭い。 奔放に好き勝手生きてきて、いまさらそれは無いんじゃないの、と言いたくもなる。 だが、そ…
以前にも読んだのだけれど、もう一度読んでみようかと思い立ち、そういえば角川文庫に入ったよなと思い出して探してみた。 しかしそう思っても、そう簡単には手に入らない。 時々思うのだけれど、気になった本は、気になった時に、買ってしまった方が良いと…
旅行中に読んでみた。 阿佛尼が京都から鎌倉に至る「道の記」、鎌倉滞在中の京都との遣り取りの「東日記」、そして「長歌」から成っている。 併せて、「阿佛仮名諷誦」「阿佛東くだり」が収められている。 結構、急ぎ足の旅のようで、夜に泊まるところが云々…
西東三鬼は昭和初期の俳人である。 と言っても良く知らない。 なぜこの本に辿り着いたのかも覚えていない。 そもそも俳句だって語れるほどに知らないのだけれど、西東三鬼の句はモダニズムだと思った。 この場合のモダニズムとは、内容に先行するスタイルが…
いまさらマルクスだと?フランス革命だと?お前はどこぞの左翼気取りの学生か、と、アナクロニズムの甚だしいのにも程があるぞ、と、いまどき赤旗の勧誘員だってこんな本は手に取らないんじゃないか、と。 とは言え、以前から何か惹かれるものがあるので買っ…
平行で何冊か読んでいたうちの一冊。 今ひとつ響かず。 何でだろうかと考えてみると、恋を詠いこむことに、違和感を覚えている。 誤解を恐れずに、一言で言うと、キモチワルイ。 あなたのことをこんなに想っているのに何で判らないんだろうか、と詠ってしま…