雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

横浜駅SF全国版/柞刈湯葉

この本もまた図書館で借りた。 前から気になっていた小説。 Twitterで発表されたらしいときいて、あまり積極的に読もうとは思っていなかった。 なのでとりあえず読んでみるかと借りた。 そして読んでからわかったのだが、これは2巻目だった。 自己増殖を続け…

ブラックマーケティング/中野信子、鳥山正博

この本も図書館で借りた。 中野信子氏をどこで知ったのかもう定かではないが、氏の本が読みたくて借りてみた。 脳科学者として氏の活動をどこかで見かけたのかもしれない。 鳥山正博氏は経営学者とのこと。 脳科学と経営学という組み合わせでマーケティング…

この人を見よ/フリードリッヒ・ニーチェ

久しぶりに読み返す。 確か正気だった頃のニーチェの最後の本だったかと。 持っているのは岩波文庫版と新潮文庫版。 プラトンの理想主義に対する明確な否定があった。 たぶん同じ頃に読んでいたのだが、どう思っていたんだろうか。 むしろ理想主義的な方に流…

ソクラテスの弁明/プラトン

持っているのは、新潮文庫版と角川文庫版。 読み返したのは田中美知太郎訳の新潮文庫。 ボールペンで傍線が引かれていて、今更ながらに、古本で買っていた事に気づいた。 たぶん高校生の頃に買ったのだろう。 ソクラテスが何を弁明し、何を主張したのか。 こ…

プロタゴラス/プラトン

プラトンの著作の中でも、これは面白いのではないだろうか。 高名なソフィスト・プロタゴラスがアテナイを訪れているというので、ソクラテスが会いにいく。 そもそもソフィストとは何を教えるのか、というのが対話のスタートである。 ソフィストは弁論術を教…

インド夜想曲/アントニオ・タブッキ

もう何度目になるか、また読んでみる。 同じ本を何度も読むのは、新しい発見の体験ではない。 だが、居心地の良い場所に籠もる事でもない。 ストーリーに身を委ねながら、ディテールを味わう。 物語のメッセージを噛み締め本を閉じる。 インド夜想曲 (白水U…

栗本慎一郎最終講義/栗本慎一郎

個人的にちょっとした栗本慎一郎の再評価の波が来ている。 最新刊である「全世界史」のコンパクトな解説であり、おまけであるような感じがする。 もちろんそれがこの本の評価を下げているわけではない。 栗本氏の著作の良き読者を僭称するつもりもないが、各…

脳・心・言葉/栗本慎一郎、澤口俊之、養老孟司、立川健二

この本もまた図書館で借りた。 というか、もう絶版になっているようだ。 「栗本慎一郎「自由大学」講義録5 なぜ、私たちは人間なのか」 こちらは副題だろうか。 タイトルの通り、脳科学と心と言葉と人間存在、というテーマで語られる。 「エラノス会議」の…

アンソロジー カレーライス!!大盛り/杉田淳子 編

この本もまた図書館で借りた。 カレーライスに関する文章を44篇集めた本。 家庭のカレーが一番だという意見は容易く想像がつくが、案外、本場のカレーも人気がある。 軽くサラッと読めるが、時折、クスっとしたり考えさせられるのもある。 アンソロジー カレ…

日本いまだ近代国家に非ず/小室直樹

この本もまた図書館で借りた。 元の書名は「田中角栄の遺言」だそうである。 実は小室直樹を読むのはこれが初めてである。 市井の学者と言われるのもなるほど頷ける。 非常に論理的であり、正面切った正論を紡ぐ論客であると思った。 日本が近代国家になりき…

田中角栄100の言葉

この本もまた図書館で借りた。 今更ながらに田中角栄に興味が湧いたので読んでみる。 子供の頃、田中角栄、大平正芳、福田赳夫はものまね番組の定番だったな。 あの頃は田中角栄が何をした人かは知らなかったが、改めて読むとまともな事を言っていたことに気…

カンバセイション・ピース/保坂和志

久しぶりに再読した。 持っているのは新潮文庫版。 とめどないおしゃべりと猫と横浜ベイスターズの小説である、と纏めてみる。 新しくも古くもないが、90年代の雰囲気が滲み出てしまっているが、それもまた背景に過ぎない。 何も起きない、いつまでも続きそ…

両手いっぱいの言葉/寺山修司

寺山修司作品から抜き出した名言集、とでも言う本。 そもそも寺山修司が好きでは無かったら、たぶん響かないんだろうなとは思う。 色んな作品の断片がテーマ別に再分類されている。 なるほどというものもあれば、そうかな、と思うのもある、 少年少女向けの…

砂の女/安部公房

久しぶりに読む安部公房は、相変わらず居心地の悪さのようなものが漂っていた。 恐らく永遠に居心地の悪い小説のような気がする。 いまさらあらすじを紹介したり、何のメタファーなのかという話をするのは、止めておこうと思う。 昆虫採集を趣味とする男が砂…

コンニャク屋漂流記/星野博美

星野博美を知ったのは、このブログをはてなに引っ越した頃に見ていた、とあるブログだったと思う。 そのブログがどこだったかもう覚えていないが、おそらく同年代だろうと思われるブロガーが、星野博美にシンパシーを寄せていたのを覚えている。 かれこれ10…

不思議図書館/寺山修司

たぶんこの本を読んだのは、高校生の時だ。 昭和59年の初版である。 確か家の近所の小さな本屋で買ったのだと思う。 古本屋で見つけた珍しい本を紹介していくというスタイルで、サブカル的な話題を回していく。 軽く読めるが、シュルレアリスムやドゥルーズ…

金沢・酒宴/吉田健一

何となく読み返してみる。 Twitterをはじめとする短文に慣れていると、なんと読みにくい文章であることか。 だらだらと句読点もなく続く文章は、詩的というか、回りくどいというか。 そして金沢という舞台設定は、金沢という街を紹介するでもなく、むしろマ…

食卓歓談集/プルタルコス

この本は誰に薦められたのか忘れてしまった。 西洋文化におけるエッセイの源流の一つとして位置づけられる「モラリア」からの抜粋版である。 日常の様々な疑問にああでもないこうでもないと話を繰り広げる。 古代ローマの思考なので、いまでは良く分からない…

詩人の食卓/高橋睦郎、金子國義

久しぶりに高橋睦郎のエッセイを読む。 東京を離れ、逗子に引越したいきさつ、そして食に関するエッセイといったところ。 約30年前のバブル期に書かれているためか、詩人のちょっと華やかな交友関係や生活が垣間見える。 詩人の食卓―mensa poetae 作者:高橋 …

意識・革命・宇宙/埴谷雄高、吉本隆明

1975年の埴谷雄高と吉本隆明の対談。 テーマがあるようで無いような、対談として意見が平行線な感じがする。 「死霊」の話はともかく、革命や内ゲバ、戦前のプロレタリア運動について語っているのは、隔世の感がある。 吉本隆明は絶えず日本中世の仏教思想に…

悪党列伝/ホルヘ・ルイス・ボルヘス

久しぶりにボルヘスを読む。 外出自粛だからな。 古今東西の悪人のエピソードの短篇+αである。 持っているのは晶文社版であるが、今は「汚辱の世界史」というタイトルで岩波文庫にも入っている。 「悪党列伝」の方が良いタイトルだと思うが、版権や訳者の関…

神隠し/小松和彦

COVID19で外出自粛なので、本を読む。 だいぶ前の再読。 神隠しの物語分析から類型を取り出して、という、一連の思考手続きが気になってしまった。 異界、鬼、竜宮城、というモチーフから、神隠しという社会的装置によって不問に付されていたものを探ってい…

Shunryu Suzuki's Words Of Wisdom/鈴木俊隆

原文で読んでみた。 今の語学力ではなかなか難しい。 別の本で挑戦しようかと思う。 Shunryu Suzuki’s Words of Wisdom: Quotes of a Soto Zen Monk【電子書籍】[ Sreechinth C ]価格: 220 円楽天で詳細を見る

北斎 富嶽三十六景

岩波文庫もビジュアル系に手を出したのか、と思って買ってみた。 残念なことに見開き1枚なので、どうしても真ん中が見えない。 (だったらレプリカを買え、という話かも知れない) 元が元だけに、残念である。 店頭で確認して分かってることなんだけど、やっ…

日本の中世国家/佐藤進一

久しぶりに固い本を読んでみる。 だいぶ頭が固くなっているのか、言葉がすっと入ってこなくて難儀する。 人文系の本を読むことは、ある程度の慣れが要ると思っている。 そういえば紙の本を読むことが減り、電子書籍でさえ開かない日もある。 Twitterのような…

父のなくしもの/松田洋子

久しぶりに松田洋子の漫画を読んだ。 Twitterでフォローしていて、この本はぜひ紙で買いたいと思っていたのだが、期限切れになるポイントが大量にあったので電子書籍で購入した。 内容としては、幼い頃の思い出から逝去に至るまでの、ご尊父への回想をつづっ…

書百話/榊莫山

榊莫山という名前を知ったのが、米焼酎のCMであったなんて、お里が知れるというものだろうか。 有名な書家ではあるが、その作品は好みではない。 だが、書に対する考えや、エピソードなどは面白く読めた。 書百話 作者:榊 莫山 出版社/メーカー: 毎日新聞 発…

ノストラダムスの大予言/五島勉

1999年7月に恐怖の大王が来て世界が滅ぶ、という予言は、小学校の教室の中で、幾度となく盛り上がった。 どうせ世界は滅びるんだから、やりたいことをやったほうが良い、という価値観は、1980年代後半からのバブル期の消費マインドの根底に繋がっていたよう…

泥酔懺悔

酔いにまつわるエッセイなのだが、酒を呑まない方の話が多くて、いささか鼻白む。 この本を企画はどういうつもりだったのか、逆に気になってしまう。 酔っぱらいの話は読むものではなくて、聞くものだということが良く分かる本である。 泥酔懺悔 (ちくま文庫…

無趣味のすすめ/村上龍

久しぶりに村上龍のエッセイを読む。 村上龍はビジネスマン的な意味で、小説家だと思う。 つまり、小説家という職業を真面目にやっている感じがする。 この本は雑誌のコラムコーナーが、元のようだ。 だから、分かりやすく、手短にまとめられている。 無趣味…