雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

どくろ杯/金子光晴

ちょっと気になって確認したら、「どくろ杯」について感想を書いていなかったようなので、読み返してみる。 改めて言うまでも無いだろうが、金子光晴の自伝三部作の第一作目である。 関東大震災後の東京で、若者たちはアナーキズムかコミュニズムにかぶれ、…

不思議図書館/寺山修司

最初に読んだ寺山修司は、この本か、あるいは、「棺桶島を記述する試み」だったと思う。 この本は、その頃に住んでいた家の近所の、小さな町の本屋さんで買ったと記憶している。 奥付を見ると初版なので、新刊として置いてあったのだろうか。 この本は、寺山…

サイバー攻撃からあなたの会社を守る方法/藤原礼征

いただきもの。 ネットワークセキュリティ、情報セキュリティ、サイバーセキュリティと、似て非なる概念を平明に説明している。 昨今の情報漏洩事件やサイバー攻撃事件なども解説されており、サイバー攻撃に関する入門書として、とても判りやすく書かれてい…

トップMBAの必読文献−ビジネススクールの使用テキスト500冊/グローバルタスクフォース(株)

たまには勉強しようと借りてみたものの… 飽きた… 興味がないことに対して、こんなにも集中しない自分に呆れる。 トップMBAの必読文献―ビジネススクールの使用テキスト500冊作者: グローバルタスクフォース出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2009/11/06…

管理者になった人が最初に読む本/門脇竜一

何となく図書館で借りてみた。 なるほどと思う箇所もあるのだけれど、期待したほどではなかった。 むしろ、読ませたい人は何人かいるのだけれど。 管理者になった人が最初に読む本作者: 門脇竜一出版社/メーカー: 総合法令出版発売日: 2007/03メディア: 単行…

完本 酔郷譚/倉橋由美子

久しぶりに立ち寄った本屋で見かけたが、一週間ほど悩んで購入。 新刊を買うのも久しいが、倉橋由美子を読むのも久しい。 どうやら晩年の頃の作品らしく、「入江さん」から展開されるキャラクターシステムが登場する。 主人公は、「入江さん」の孫にあたる「…

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ/森下典子

何だか何を読みたいのかよく判らない日々だ。 ビジネス書や哲学書を読みかけては止めて、読み通せずにしまってしまう。 久しぶりにこの本を引っ張り出して読んでみる。 著者については全く知らない。 この本に書かれているのは、茶道を通して発見した気づき…

子どもが育つ魔法の言葉/ドロシー・ロー・ノルト、レイチャル・ハリス

家に置いてあったので、読んでみた。 なるほどと思う。 子どもが育つ魔法の言葉作者: ドロシー・ローノルト,レイチャルハリス,Dorothy Law Nolte,Rachel Harris,石井千春出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 1999/09メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を…

人魚の嘆き・魔術師/谷崎潤一郎

処分しようと思っていたのだけれど、ふと思い立って読み返してみる。 なるほどこれは傑作かもしれない。 「人魚の嘆き」は、清朝の南京を舞台にした、手に入れられるものは全て手に入れ、現実に倦んでいる富豪が和蘭人から人魚を買い受ける。 その人魚の嘆き…

三島由紀夫おぼえがき/澁澤龍彦

ふと思い立って、読みかえした。 結局のところ、高校生の自分は、澁澤龍彦経由で三島由紀夫を理解していたのではないか、と思った。 逆を返せば、澁澤龍彦を経由しないでは、三島由紀夫に興味は持たなかった、ということかもしれない。 いささかセンチメンタ…

Requiem for books

諸事情により、以下の著者の本を、手放すことにした。 アーサー・ケストラー、阿刀田高、池澤夏樹、池田満寿夫、大江健三郎、カルロス・カスタネダ、久生十蘭、さくらももこ、澁澤龍彦、ジャン・ジュネ、田口ランディ、太宰治、谷崎潤一郎、チャールズ・ブコ…

手にとるように株・証券がわかる本/株式フォーラム21

知識の再確認のために読む。 知っているつもりでも、説明しようとすると、上手く説明できないこともあるものだ。 だが、読んだからといって、突然、説明が上手くなるものでもない。 たまにはこういう本も読まないと、古い箪笥の引き出しが開け辛いように、知…

裏読み「会社四季報」/秋津学

たまにはこんな本も読んでみる。 情報の量でも質でもなく、その使い方が重要なのだ、という当たり前のテーゼを確認したのだった。 この本がそういう本だと言うことではない。 裏読み「会社四季報」 (角川oneテーマ21)作者: 秋津学出版社/メーカー: 角川書店…

エスプレッソ・カルチャー&キュイジーヌ/カール・ペッキイ+サラ・スレイヴン

いつ買った本だろうか。 奥付を見ると、1995年7月1日初版とあるが、果たして出版されてすぐ買ったのかどうかは定かではない。 エスプレッソを巡るエッセイと、エスプレッソを使った幾つかのレシピが、お洒落な雰囲気の写真と共に紹介されている。 ともあれ、…