2017-01-01から1年間の記事一覧
何だか向田邦子が気になる。 たぶん同年代に近くなった。 向田邦子のエッセイに、親近感のようなものを覚えているような気がする。 何とはないようなことなのだが、それでも読ませる文章だと思う。 内容ではなく(とは言えゼロではないが)書きっぷりで読ま…
ジュブナイルではない眉村卓を読んでみたくて借りてみた。 この本は食にまつわるショートショートである。 SFっぽいのもあればそうでないものもある。 どの話もちょっと洒落ていて、ユーモアがある。 もう少し読んでみようかと思った。 発想力獲得食 (双葉文…
冲方丁が気になって、もう一冊借りてきた。 この前のはエッセイのようなものだったので、時代小説かSFか。 だがいきなり長編世界に飛び込むのは気が引けたので、短編集に手を出した。 だがこの選択は、結果的には失敗だった。 この本はマルドゥックシリーズ…
この本もまた図書館で借りた。 星新一の父、星一氏の伝記小説である。 面白い?面白いだろうか? 星製薬の盛衰を描いているとも言えるし、星一氏と明治日本官僚の攻防を描いているとも言える。 判官贔屓というと失礼だが手放しに、官僚は腐っている、星氏か…
この本もまた、図書館で借りた。 歳をとって、向田邦子を読むようになった。 この本で扱われているテーマは、人生の機微のようなものだ。 歳を取ると些細なことにも涙脆くなる。 そんな些細なことに共感する自分がいる。 子供は大きな物語が好きだ。 例えば…
この本もまた図書館で借りた。 というか、何ヶ月も本を読んでいないという状況はどうなのか。 もう、自分は本というメディアと決別するのだろうか。 と、そんなことを考える訳も無く、図書館で目についた本を借りてみた。 名前は見覚えがある。 というか、図…
この本もまた電子書籍である。 山頭火についてはほとんど知らない。 放浪の俳人、自由律俳句、そんなところか。 この本は日記であり、作品とはあまり関係がない。 四国遍路日記 作者: 種田山頭火 発売日: 2012/09/13 メディア: Kindle版 この商品を含むブロ…
この本もまた電子書籍である。 宮沢賢治の詩を読んだことが無かったので、試しに読んでみる。 詩というのは非常に私的なもののように思っているが、実は最も抽象的な言葉であり、何が書かれているとか、何を言おうとしているとか、学校で教えられるような捉…
この本もまた電子書籍である。 リアル本では手をださない本も、電子書籍なら手が伸びるのは不思議だ。 だが、今ひとつピンと来なかった。 やはり、直感でわかるような気がするのだ。 人生論ノート 作者: 三木清 発売日: 2012/09/13 メディア: Kindle版 この…
この本のまた図書館で借りた。 ねじめ正一が現代詩の詩人であることと、松浦寿輝が詩人であったことは、少し違う気がする。 二人とも1980年代の頃に散文詩作品があり、当時は読んでいた。 私自身は松浦寿輝の方が好みだったが、この作品を読むと、ねじめ正一…
この本もまた図書館で借りた。 言うまでも無く、ジュブナイルの傑作としてよく知られている本である。 遥か昔の子供の頃に、NHKのドラマで見た記憶があるが、すっかり内容を忘れているので、読んでみた。 判りやすくてテンポの良いストーリーであり、あっと…
この本もまた図書館で借りた。 一瞬を引き伸ばして描写し、心理的な時間を表す書き方は、なかなか面白い。 ここに描かれる人の姿とは何だろう。 何か大きな物語があるわけでもなく、ちょっとした日常の一場面のようなものだ。 見かけは平穏な日常の中で、心…
この本もまた電子書籍である。 というか、ブック○フに一冊も無かった。 そういうものなのか。 この本が出た当初は読もうなんて思いもしなかった。 ただ、南佳孝の同名の曲は気に入っていた。 バイク乗りの少年が、第三京浜で捨てられた猫と女を拾って、一緒…
久しぶりに漱石を再読。 これもまた電子書籍である。 子供の頃は分かってなかったが、主人公の発する悪口が堪らない。 悪口のバリエーションを、もっと増やしたいと思った。 なかなか日常で発する悪口は、相手の資質そのものを否定するだけだから、そういう…
お試しキャンペーンで無料ダウンロード。 今年は映画化もされるし、知り合いがお勧めしていたのもあり、読んでみた。 将棋は分からない。 子供の頃、父に教えられたが、駒の動きを覚えられず呆れられた。 もともと興味もなかったのだろう。 だが、このマンガ…
これもまた電子書籍。 自詠の和歌と、山村の温泉の随筆を、交互に構成した作品。 東北のようなのだが、どれも行ったことがない。 いつか行けるだろうか。 言葉少なめな随筆であるだけに、ちょっと行ってみたい感じもする。 山の湯雑記 作者: 折口信夫 発売日…
この本もまた図書館で借りた。 中央アジア史に興味はあるのだけれど、どうも歴史書は苦手だ。 新書だったら読めるかと思ったけれど、眠くなってしまう。 この本はロプ・ノールをめぐる探検家ヘディンについての本でもある。 楼蘭王国―ロプ・ノール湖畔の四千…
この本もまた図書館で借りた。 東西の地獄が集められて、さながら地獄のオンパレードである。 まぁ、たいてい人間というのはろくでもないものだから、戒めをしなければ堕落するものなのだろう。 こんなことをしてはいけません、というものがあれば、それをか…
これもまた電子書籍である。 恥ずかしながら、夢野久作にこんな作品があるのを知らなかった。 というか、夢野久作の出自すら知らなかったのだ。 この本は夢野久作にに所縁のある幕末から明治期の黒田藩の快人物たちの伝記エッセイとでも言おうか。 面白いの…
これもまた電子書籍である。 新幹線の中で電子書籍を読んでいると、いつのまにかうとうとしてしまう。 だからどれを読んだのか思い出せないのもあるのだけれど、これは記憶に残った。 短い話を幾つかまとめているけれど、どれも薄気味悪くて、読後感があまり…
これもまた電子書籍で読んだ。 青空文庫に夢野久作が入っていると気付いて、久しぶりに読んでみようかとDL。 たぶん読んだことが無い。 読み出して、あれ?これって、ウィリアム・ギブスンの「記憶屋ジョニイ」じゃないか、と。 人間レコード 作者: 夢野久作…