雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2020-05-04から1日間の記事一覧

意識・革命・宇宙/埴谷雄高、吉本隆明

1975年の埴谷雄高と吉本隆明の対談。 テーマがあるようで無いような、対談として意見が平行線な感じがする。 「死霊」の話はともかく、革命や内ゲバ、戦前のプロレタリア運動について語っているのは、隔世の感がある。 吉本隆明は絶えず日本中世の仏教思想に…

悪党列伝/ホルヘ・ルイス・ボルヘス

久しぶりにボルヘスを読む。 外出自粛だからな。 古今東西の悪人のエピソードの短篇+αである。 持っているのは晶文社版であるが、今は「汚辱の世界史」というタイトルで岩波文庫にも入っている。 「悪党列伝」の方が良いタイトルだと思うが、版権や訳者の関…