雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

アナログの逆襲/デイビッド・サックス

ラジオで紹介されていたのでちょっと借りてみた。

アナログ vs デジタル、という構図で、デジタル的なものに対してアナログなものがリベンジする、という物語が繰り返される。

対象はレコード、ノート、フィルムなどのアイテムである。

この本が書かれるためにインタビューをしているようなのだが、その内容の多くは語られず、あくまで著者によって語られるアナログのリベンジ、という物語である。

事実として、レコードの売り上げが伸びている、ということと、とあるレコード店主の物語とは、あまり直接的な関係はないのだけれど、リベンジという物語で語られてしまう。

これは何の本なのか。

新しいビジネスを語るビジネス書のようでもあり、アナログなアイテムに関する随筆のようでもあり、アナログアイテムのリベンジという物語のようでもある。