雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

武器としての交渉思考/瀧本哲史

この本もまた図書館で借りた。

手っ取り早く言うと、交渉術のノウハウ本である。

そこに「武器としての」と枕詞を重ねるのもまた、作者による読者との交渉なのだろう。

ノウハウ本を解説するのは蛇足なのでしない。

武器としての交渉思考 (星海社新書)

武器としての交渉思考 (星海社新書)

 

 

日本辺境論/内田樹

この本もまた図書館で借りた。
が、ほとんど興味のない本だったので、途中で諦めた。
まあ、そういう事もある。

日本辺境論 (新潮新書)

日本辺境論 (新潮新書)

昭和元禄落語心中/雲田はるこ

ちょっと前から夜中にアニメ化されていて、ちょっと気になっていた。

お試しで1巻が無料だったので読んでみた。

落語自体が好きなので、ちょっとこれは読み耽ってしまいそうで危険だ。

本当は寄席とか行ってみたいが、何せ時間が無い。

 

昭和元禄落語心中(1) (ITANコミックス)

昭和元禄落語心中(1) (ITANコミックス)

 

 

 

 

 

三十年後の日本/海野十三

こちらはジュブナイルといって良いだろう。

発見された大きな銀色の球体から、冷凍保存されていた30年前の少年が蘇り、未来の世界に驚き、月世界での冒険活劇と、あっと驚く展開で物語の幕は閉じる。

レトロフューチャー好きであれば、ぜひお勧めしたい一篇である。

小松崎茂のイラストが欲しいところ。

 

三十年後の世界

三十年後の世界

 

 

空襲下の日本/海野十三

以前、文体が似ていると診断されたことがある海野十三を読んでみる。

戦争中の日本の人々の姿を描いている。
市街地の空襲が、まるで見てきたかのように書かれているが、この作品が発表されたのは、昭和8年である。
どこかで見聞きした情報を、東京の上に展開した、ということだろうか。
どういう経緯の作品なのだろうか。

こういったときに青空文庫では解説が無いので、ちょっと不便でもある。

 

 

空襲下の日本

空襲下の日本

 

 

 

 

日本文化私観/坂口安吾

言わずと知れた名随筆である。

ブルーノ・タウトの同名のエッセイに取り上げられるような悟り澄ましたような、所謂「文化」なんかより、人間の生き生きとした姿に文化の本質を見る、という主旨だと強引にまとめる。

それはそうなのだが、やはり洗練というものもあると一方で思う。

洗練が行き過ぎて形骸と化し、退廃してゆく。

退廃に美を見出す江戸文化は、坂口安吾的なるものとは相容れないものだろうと思うのだが、自分の中では共存している。

 

日本文化私観

日本文化私観