久しぶりに取り出してみた。
エピクロスといえばエピキュリアンの元祖であり、日本語で言えば快楽主義というのは、大いなる誤解だ。
エピクロス自身は自然哲学者の流れであり、その快楽主義は積極的な快楽の追求という意味よりは、害を避けてアタラクシアの境地に至るというものだ。
この本にはディオゲネスの「ギリシア哲学者列伝」のエピクロスの項がおまけで収録されている。
これによるとエピクロスの生きていた当時から、誹謗、中傷、誤解にまみれていたようだ。
エピクロス自身の教説より、誹謗・中傷が鳴り止まないという事象のほうが気になる。
- 作者: エピクロス,出隆,岩崎允胤
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1959/04
- メディア: 文庫
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