引き続き、飯山陽氏の本を読む。
著者がエジプト滞在中の体験と、ムバラク体制の崩壊、モルシ体制の崩壊、という2つの革命を通じて、エジプトのイスラム教の姿を描いている。
平易な文章と、日常生活が中心の随筆なのだけれど、扱われているテーマは重い。
いわゆるお勉強的な、教養としてのイスラム解説の本とは、一線を画している。
たぶん日本に暮らしているとあまり肌で感じることのない「異教徒」という感覚がこの本からは伝わってくる。
宗教が違うとはどういうことなのか、宗教が政治と結びつくとはどういうことなのか。
たぶん、この先の日本に移民が増えていくと、同じ町内に異教徒が暮らし、地方議会に日本に帰化した異教徒の議員が活躍することになったら、それから考えることなのだろうか、とふと思った。
エジプトの空の下 わたしが見た「ふたつの革命」 [ 飯山陽 ]
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