雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

澁澤龍彦コレクション (1)


たにんのゆめをのぞくように

澁澤龍彦コレクション (1)

澁澤龍彦コレクション (1)


澁澤龍彦は高校生の頃、貪るように読んだ。河出文庫で出ていた著作は全て買い、翻訳が澁澤であればそれだけで、買うに値する本に思えた。
この本は、古今東西の夢に関する記述を選び出して並べている。
つまり澁澤龍彦がコレクションした「夢の標本」なのだ。
しかも、夢そのものの記述だけでなく、夢に関する記述もある。
現在において、澁澤龍彦を評価するとしたら、こういった本における、そのセンスであるように思う。