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雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

東欧怪談集


幻想・亡霊・血そして東欧

東欧怪談集 (河出文庫)

東欧怪談集 (河出文庫)


東欧とはどんな所だか、知っているようで知らない。
何人かの作家や哲学者の本を読んだ事があるに過ぎない。
だからこそ、この本が面白く読めた、ということではない。
それぞれの作品がすばらしいから面白いのだ。
怪談とは何か、ということはさておき、ここに集められた作品に通底するのは、暗い幻想と亡霊と血の匂いであるような気がする。
それが全てではないが、そんなイメージが何となくするのだ。
もう本棚にしまってしまったので、記憶に頼るしかないが、もうすぐ死ぬ人間をスケッチする画家の話、ファウストの館、瘤が本人に取って代わる話、妻の元夫の亡霊、生まれなかった子供の亡霊、夫の亡霊とその妻、世界の終わり、呪われた絵、ゴーレム、不思議通り、そしてエリアーデの「一万二千頭の牛」、どれもが素晴らしい小説であるに違いない。