雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

ねらわれた学園/眉村卓

この本もまた図書館で借りた。

言うまでも無く、ジュブナイルの傑作としてよく知られている本である。

遥か昔の子供の頃に、NHKのドラマで見た記憶があるが、すっかり内容を忘れているので、読んでみた。

判りやすくてテンポの良いストーリーであり、あっという間に読める。

wikipediaによるとTVドラマとして4回、映画として3回、映像化されている。(ねらわれた学園 - Wikipedia

1980年代の角川作品が気になる。

 

ねらわれた学園 (講談社文庫)

ねらわれた学園 (講談社文庫)

 
ねらわれた学園 (講談社文庫)

ねらわれた学園 (講談社文庫)

 

 

 

空港にて/村上龍

この本もまた図書館で借りた。

一瞬を引き伸ばして描写し、心理的な時間を表す書き方は、なかなか面白い。

ここに描かれる人の姿とは何だろう。

何か大きな物語があるわけでもなく、ちょっとした日常の一場面のようなものだ。

見かけは平穏な日常の中で、心の中では遠い所へ行こうと考えている。

そのシチュエーションは一般的ではないかもしれないが、そこにある日常は日常でしかなく、遠い所への憧れは満たされない願望のようなものかもしれない。

 

空港にて (文春文庫)

空港にて (文春文庫)

 

 

スローなブギにしてくれ/片岡義男

この本もまた電子書籍である。

というか、ブック○フに一冊も無かった。

そういうものなのか。

この本が出た当初は読もうなんて思いもしなかった。

ただ、南佳孝の同名の曲は気に入っていた。

バイク乗りの少年が、第三京浜で捨てられた猫と女を拾って、一緒に住んで…、という話である。

ホンダCB500、ムスタング、ロードサイドの定食屋、小道具で小説の世界が見えてくる。

拾った女とのボーイミーツガールな物語のようで、その手前にいる。

今にして思えば、ここにはブコウスキー的な雰囲気があるように思った。

 

スローなブギにしてくれ

スローなブギにしてくれ

 

 

坊ちゃん/夏目漱石

久しぶりに漱石を再読。

これもまた電子書籍である。

子供の頃は分かってなかったが、主人公の発する悪口が堪らない。

悪口のバリエーションを、もっと増やしたいと思った。

なかなか日常で発する悪口は、相手の資質そのものを否定するだけだから、そういうのではなく意味不明にむかつく語彙とか広げたい。

 

 

坊っちゃん (新潮文庫)

坊っちゃん (新潮文庫)

 

 

 

坊っちゃん (小学館文庫)

坊っちゃん (小学館文庫)

 

 

 

こころ 坊っちゃん (文春文庫―現代日本文学館)

こころ 坊っちゃん (文春文庫―現代日本文学館)

 

 

3月のライオン/羽海野チカ

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今年は映画化もされるし、知り合いがお勧めしていたのもあり、読んでみた。

将棋は分からない。

子供の頃、父に教えられたが、駒の動きを覚えられず呆れられた。

もともと興味もなかったのだろう。

だが、このマンガは面白そうだ。

様々な伏線が張られて、物語が少しづつ動いていく。

買うだろうか、それはもう少し考える。

 

 

山の湯雑記/折口信夫

これもまた電子書籍

自詠の和歌と、山村の温泉の随筆を、交互に構成した作品。

東北のようなのだが、どれも行ったことがない。

いつか行けるだろうか。

言葉少なめな随筆であるだけに、ちょっと行ってみたい感じもする。

 

山の湯雑記

山の湯雑記

 

 

楼蘭王国/赤松明彦

この本もまた図書館で借りた。

中央アジア史に興味はあるのだけれど、どうも歴史書は苦手だ。

新書だったら読めるかと思ったけれど、眠くなってしまう。

この本はロプ・ノールをめぐる探検家ヘディンについての本でもある。

 

楼蘭王国―ロプ・ノール湖畔の四千年 (中公新書)

楼蘭王国―ロプ・ノール湖畔の四千年 (中公新書)