どこでどう知ったのか覚えていないが、小説家の山本文緒氏の闘病記を図書館で借りた。
膵臓癌で余命4か月と宣告されて日記が始まる。
綴られる言葉は、苦痛の訴えや悲しみだけではなく、周りの人々への感謝が多い。
病によって生活が一変してしまう中で、緩和ケアというのは重要だ、と思った。
病に対する治療というのは、回復を前提として為されるもので、回復の見込みのない患者への治療は、苦痛の追加になる場合もあるのかもしれない。
いつか来る死のために備えることは無いけれど、至近距離になった時に急に慌てることの無いように心構えの一助になったかもしれない。
いま書けることはこれぐらいだろう。
だがもう少し時間が経ったら、もう少し年を取ったら、この本を読んで言えることも変わるような気がする。
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