知り合いから勧められていても、何となく読もうという気になれなかったのだけれど、今回のイスラエル紛争で読んでみようかという気になった。
著者について、ここで解説しなくても良いだろう。
この本は、イスラム社会で起きている問題の概観を解説した本だと言えよう。
アフガニスタン、イラン、トルコ、イスラエルといった地域が取り上げられる。
だが、それらの地域について、そこで起きている問題を解説する、というのに留まらず、それらの諸問題を歪めて報道するマスメディア、知識人の言説が批判される。
世界にある目を背けたくなるような問題もさることながら、偏った、というより、浅薄なニュース解説で垂れ流されている情報にも、うんざりしてくる、そんな本であった。
2021年ぐらいまでの情勢なので、いまはもう少し変わっているが、最近のイスラエル情勢のニュースを見てると、偏向しているマスメディアは変わっていないな、と思った。
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