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雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

桜の森の満開の下/坂口安吾

けだし名作だ。
ダークファンタジーであり、寓話である。
さらってきた女は他の人間を殺すよう指図し、生首でままごとめいた遊びをする。
下女として生き残った女は、お喋りが生き甲斐だという。
主人公の男はろくでもない人殺しだが、主人公だけが狂気に気づいている。
だが、狂気を避けることはできず、満開の桜の下でさらってきた女を殺してしまう。
人は虚無という深淵をのぞき込んだら正気ではいられない。
だが、その狂気の姿こそが人間らしい、と坂口安吾は言っているようだ。

桜の森の満開の下

桜の森の満開の下