アルフレッド・ジャリは19世紀末のフランスの小説家で、正確にはシュルレアリスム運動に参加していたわけではないけれど、アンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」において
と語られている。
巌谷國士の解説に引用されている、ラシルド夫人によるジャリの評伝によると朝から大量の酒を呑んでいたらしい。
どうやら奇行の逸話の多いユニークな人物だったようで、その片鱗は解説でいくつか語られている。
この物語は、自転車競技と果てしないセックスの話である。
それは機械に勝る人間の能力を描写する話であり、ある種のほら話のようなものと考えればいいのかもしれない。
語られる内容と言うよりは、そのほら話の語り口を楽しむ小説なのであろう、と思った。
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