これもまた電子書籍である。
新幹線の中で電子書籍を読んでいると、いつのまにかうとうとしてしまう。
だからどれを読んだのか思い出せないのもあるのだけれど、これは記憶に残った。
短い話を幾つかまとめているけれど、どれも薄気味悪くて、読後感があまり良くないものばかり。
初めて夢野久作を読んだ時って、こういう感じだったなぁと思い出した。
これもまた電子書籍で読んだ。
青空文庫に夢野久作が入っていると気付いて、久しぶりに読んでみようかとDL。
たぶん読んだことが無い。
読み出して、あれ?これって、ウィリアム・ギブスンの「記憶屋ジョニイ」じゃないか、と。
実は電子書籍で読んでいるのだけれども、一話一話、画像を張り付けるのも何なので、最初に読んだ時の新潮文庫の画像を張り付けることにした。
久しぶりに読み返して見ると、微かな違和感がある。
書いていることが判らないとか、不快だということではないのだけれど、何か上滑りしていくような。
もしかすると、梶井基次郎の作品は、読み手を選ぶのかもしれない。
いくつか読んでいていても、違和感は消えていかない。
むしろ、かせきさいだぁ≡のフロウを読んでいるかのようだ。
(1stアルバムの曲に、かなり引用されていたのだった)
気がつけば、もうずいぶん遠いところまで来ていたのだなぁ、という感想のようなものかもしれない。